照明・LED

自然がモチーフ 光と影をデザインするインテリア照明

DI CLASSE(ディクラッセ)は東京を拠点にしたデザインカンパニーとして、照明をメインに、インテリア商品のデザイン・企画、製造、販売、卸まで一貫して行っています。DI CLASSEのデザインテーマでもある「自然をモチーフにする」という考え方は、例えば木漏れ日や影をデザインし、オレンジ色の光を生み出す照明のきっかけになっており、その明かりの下で人々は癒しの効果を求めることができます。

中島 龍興

執筆者:中島 龍興

照明ガイド

癒しの影をデザインするディクラッセの器具

以前、ある照明展示会で目を引いた器具がありました。いつかこの器具メーカーをオールアバウトで紹介できたらと思っていたところ、このメーカーの代表取締役兼デザイナーである遠藤道明氏が、たまたま私の友人の照明デザイナーの知り合いと聞いて、早速彼から連絡を取ってもらいました。

会社名はDI CLASSE(ディクラッセ)、「光と影」をコンセプトとした照明をメインに、インテリア商品を生み出しています。東京を拠点にしたデザインカンパニーとして、デザイン・企画、製造、販売、卸まで一貫して行っています。

現在日本国内のインテリアショップを中心に、パリ、ロンドン、ニューヨークなど約12カ国でDI CLASSE(以下ディクラッセ)の製品を見ることができます。2011年には新たなソーシャルプロダクトブランドの「earthliving」を展開。2012年にはライティングギャラリー&ショップ「lux di classe」をオープンしています。
DI CLASSE

写真1. ヨーロッパの趣ある一室をイメージするような味わい深いデザイン器具の数々


光が生み出す癒しの影をデザインする

”癒し”の光は、本来自然界にあるものです。

例えば窓から差し込む木漏れ日の光とその影、夕日やたき火のようなオレンジ色の光が人に安らぎを与えます。

DI CLASSE

写真2.「Auro-wood」と名のつく、透明感のあるオーロラをイメージしたデザインの照明器具

ディクラッセのデザインテーマでもある「自然をモチーフにする」という考え方はここから生まれ、木漏れ日や影をデザインし、オレンジ色の光を生み出す照明をつくるきっかけになっています。

特に遠藤氏は「照明器具はフォルムだけでなく、光が生み出す癒しの影をデザインすることで本来の人間らしさを取り戻せるのではないか」と考え、ディクラッセの数多くの照明をデザインしてきました。

くつろぎのスペースを作る

ディクラッセがくつろぎのスペースを作るためのポイントとして以下の3つが挙げられます。

1. 光の色
DI CLASSE

写真3. 夕日の光に癒される

太古から人は日中の白い光の下で労働に励み、生産活動から解放された夕方以降の夕日やたき火の光に癒され、くつろぎを感じてきました。その遺伝子は現代人にも脈々と引き継がれています。

ディクラッセはそんなくつろぎを与える暖色系のオレンジ色の光を基本に商品作りをしています。

2. 光が創りだす陰影
DI CLASSE

写真4 .葉影の光景に感じる心地よさ

例えば木々の葉影が床や壁に映しだされると木陰で休んでいるような心地よさを感じます。

またオーロラのような光のグラデーションを生みだす照明など、光は心地よい陰影や色彩をつくることで、精神的健康を求めることができるという発想を大切にしています。


 
3. 光のスタイリング

くつろぎのスペースを作る光は、必ずしも部屋の隅々まで照らすほど明るくなくてもよいと言う考えです。例えば食事をするテーブル、本を読むソファー、寝室のサイドテーブルなど、生活行為に必要な場所だけを照らす「適光適所」の照明づかいは、光と影の適正対比によって部屋に落ち着いた空間と奥行をもたらします。

そんな光のスタイリングも楽しめる照明器具をディクラッセがつくっています。

次のページでは「ディクラッセの商品ラインナップ」をご紹介します。

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