深紅のツツジとみずみずしいこけ石段~5月初めごろの散策がおすすめ

安養院の満開のツツジに出会いたいなら、5月初めごろがおすすめです。このころに歩けば、こけ寺・妙法寺のこけの石段も、みずみずしい緑色。雪が舞うように点々と咲く、シャガの白い花にも出会えるかもしれません。


鎌倉駅から歩いて出発

出発は鎌倉駅東口。正面の横断歩道を渡って、突き当りまで歩いていきましょう。正面の右手に、おんめさまとも呼ばれる大巧寺があります。


大巧寺~鎌倉駅近くの花咲くお寺

大巧寺は、若宮大路に面しており、境内を通り抜けて、妙本寺などに至る道に出ることができます。おんめさまとも呼ばれ、安産祈願のお寺として知られています。
鎌倉駅近くの大巧寺

鎌倉駅近くの大巧寺


室町時代、当時の住職であった日棟上人が、難産で亡くなった女の人の霊を鎮め、安産の神として祀ったといわれています。大巧寺に安産祈願にうかがい、お守りをいただくと(2500円)、ご住職が毎朝、安産を祈祷してくださいます。

巷では、お守りの中に入っている折り紙の色が白だと男の子、赤だと女の子が生まれるようと言い伝えられているんですよ。鎌倉に住む人はこのお寺で安産祈願する人が多く、ガイド自身も、こちらのお寺でお守りをいただいて、元気な男の子が生まれてきました。

境内には、四季折々の花が咲きます。シャガやウツギなど、春の花々との出会いを楽しみながら、通り抜けさせていただきましょう。
シャガ

春に清楚な白い花を咲かせるシャガ

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■大巧寺
住所:鎌倉市小町1-9-28
電話番号:0467-22-0639
アクセス:鎌倉駅東口より徒歩約3分
ホームページ:http://onmesama.ec-net.jp/


滑川(なめりがわ)~キラキラ光る水面を眺めて

大巧寺の裏口から出たら、右に向かって歩きます。本覚寺の門前を通り、滑川にかかる橋を渡りましょう。滑川は、鎌倉の旧市内(まちの三方を囲む山並みの内側に当たる部分)で一番長い、全長約5.6キロの川。岩盤の上を、水が滑るように流れることからこの名がついたといわれます。
滑川

鎌倉の旧市内で一番長い滑川


鎌倉の川は、水底の自然が残されているところが多いので、自然な水辺の風情が味わえます。

まっすぐ進み、妙本寺前を右折しましょう。緑に包まれた、静かな趣あるお寺なので、時間があれば、妙本寺に立ち寄るのもおすすめです。


「ぼたもち寺」常栄寺

小道を進んでいきましょう。やがて、左手に、朱塗りの看板が鮮やかな冠木門(かぶきもん)に「ぼたもち寺」と書かれたお寺が。
朱塗りの看板が鮮やかな「ぼたもち寺」常栄寺

朱塗りの看板が鮮やかな「ぼたもち寺」常栄寺


ここは常栄寺(じょうえいじ)。鎌倉幕府を攻撃したかどでとらえられ、龍ノ口の刑場に連れて行かれた日蓮上人は、この辺りで桟敷尼という尼さんからぼたもちをいただいたといいます。そのご加護か、日蓮上人が首切り役人に首を切られそうになった瞬間、空に光るものが飛び、役人は目がくらんで切ることができなかったそう。このぼたもちの話にちなみ、ぼたもち寺と呼ばれているのです。

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■常栄寺
住所:鎌倉市大町1-12-11
電話番号:0467-22-4570
アクセス:鎌倉駅東口から徒歩約7分
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八雲神社~鎌倉最古の厄除け神社

さらに進むと、八雲神社があります。4月中旬なら、鳥居を彩るように咲く八重桜の花が迎えてくれるかもしれません。
八重桜咲く八雲神社

八重桜咲く八雲神社


ここは、この大町かいわいの鎮守さま。鎌倉最古の厄除け神社として知られています。平安時代、弓馬の名将といわれた新羅三郎義光(しんらさぶろうよしみつ=源義光)が、戦いで奥州(東北)へ下るとき鎌倉を通り、疫病が流行して人々が苦しむ様子を見て、京都・祇園社の祭神をここに勧請(霊をうつしてまつること)したそう。
新羅三郎義光の手玉石

この石を軽々と持ち上げたのでしょうか?

ご神木のクスノキの根元には、力自慢の義光が持ち上げたという大きな手玉石が鎮座しています。境内奥は、「はぎ寺」宝戒寺に続く祇園山ハイキングコースの登り口。また機会があったら、ハイキングにも挑戦してみてくださいね。

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■八雲神社
住所:鎌倉市大町1-11-22
電話番号:0467-22-3347
アクセス:鎌倉駅東口から徒歩約9分
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大くに~お土産においしい和スイーツを

十字路に出たら、角には「大くに」という和菓子屋さんが。もちもちした食感の生麩(なまぶ)に、上品なこしあんが包まれた麩の饅頭(ふのまんじゅう)をはじめ、おいしい和菓子をお土産に求めるのもいいですね。
大くにの麩の饅頭

大くにの麩の饅頭


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■大くに
住所:神奈川県鎌倉市大町2-2-10
TEL:0467-22-1899
アクセス:鎌倉駅東口から徒歩約12分
ホームページ:http://www.ohkuni.com/
当サイト関連記事:http://allabout.co.jp/gm/gc/451645/5/


別願寺~フジや魚かごを持つ魚藍観音(ぎょらんかんのん)さまに会えるお寺

十字路を左折して、バス通りを進んでいきます。やがて、左手に別願寺が現れます。鎌倉時代には、鎌倉における時宗の中心だったとされ、藤沢にある遊行寺は、この時宗の総本山です。4月中旬ごろなら、門のそばにフジの花が咲いているかもしれません。
フジの花咲く別願寺

フジの花咲く別願寺
 

民家風の本堂には、ご本尊の阿弥陀如来と、魚かごを手にした美しい魚藍観音(ぎょらんかんのん)がまつられています。お参りする場所からは距離があり、そのお姿をなかなか確認できないのですが、飾られている写真で、たおやかなお姿を拝見できます。

別願寺は、かつては関東、東北一円を治めた鎌倉公方の菩提寺として栄えたといいます。墓地の入口には、鎌倉公方第4代の足利持氏の供養塔が。大きな石塔で、浮き彫りされた鳥居の形が印象的です。
鳥居が浮き彫りにされた足利持氏の供養塔

鳥居が浮き彫りにされた足利持氏の供養塔
 

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■別願寺
住所:鎌倉市大町1-11-4
電話番号:0467-22-8501
アクセス:鎌倉駅東口から徒歩約15分
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