世界で売れるモバイル端末向けゲーム

だるめしスポーツ店の図

ゲームの課金に関しては、ゲーム中にゲームが値切れる「だるめしスポーツ店」など、実はユニークな取り組みをしてきている任天堂

モバイル端末向けにゲームをリリースするとした任天堂ですが、おそらく今日本で過熱しているような、ガチャに大きく依存したタイプのゲームはあまり作られないと考えられます。ガチャにあたるような要素にまったく手を付けないか、ということは断定できませんが、それを主軸に置いて量産する、ということは今のところ可能性として非常に薄いでしょう。

それは、任天堂が子どもにも安心して遊んでもらえるというブランドイメージを守りたいから、ということも理由にありますが、それだけではありません。任天堂は日本でも、そして海外でも両方で人気のあるタイトルをたくさん持つ珍しいゲームメーカーです。任天堂がヒットを狙う、と言った場合には、それは日本を含む世界でヒットを狙うという意味なんですね。実際、任天堂の岩田社長は「億単位のお客様に楽しんでいただくことを目指したいと思います。」と発言しています。

ガチャを軸としたモバイル端末向けゲームのムーブメントは日本市場の特徴的な現象で、必ずしもグローバルスタンダードではありません。しかし、任天堂の狙いは日本のモバイル端末向けゲームのブームに乗ることではなく、世界的なヒット作を生み出すことです。

そしてそれは、矛盾するようにも聞こえますが、ゲーム専用機を盛り上げる為でもあります。

ゲーム専用機との相乗効果

パズドラZの図

パズル&ドラゴンズが、モバイル端末で人気がでた後、3DSで「パズドラZ」を出してヒットした例がありますが、認知度向上して誘導、という意味では近いかもしれません

任天堂はDeNAとの提携発表会で、全く新しいコンセプトのゲーム専用機プラットフォームを開発中であると発表しました。開発コード名「NX」と呼ばれるそのプラットフォームの詳細情報は一切なく、ただ作っていますよ、というだけの発表です。

任天堂はどちらかというと、詳細が煮つまってから一気に情報公開することの多い企業で、影も形も無いものを発表するというのは比較的珍しいことです。それをわざわざ、しかも本来直接関係のないDeNAとの提携発表会で発表したというのは、わけがあります。

任天堂は、モバイル端末向けのゲーム市場に参入する理由を、専用機との相乗効果でゲーム人口をさらに拡大することにある、としています。つまり、スマートフォンなどで気軽に任天堂のゲームに触れてもらう機会を増やし、その流れでゲーム専用機にも興味を持ってもらい、購入動機を高めていく、ということですね。

その意図を明確にするために、NXは発表された、というわけです。

そして、モバイル端末とゲーム専用機を繋ぐ新たなメンバーサービスの開発にも着手します。