花粉症は目・鼻の症状だけではありません
冬から春、季節のかわり目に肌荒れを起こしやすいのは、「花粉症」が原因かもしれません
「アレルギー」は、その「敵」として認識しなくても良いものを、体が「敵」と間違えて攻撃してしまったために起こる症状です。花粉症も、「花粉」を「敵」と認識してしまったアレルギーのことをいいます。敵を排除するために、クシャミをし、涙を流して、一生懸命花粉を除去しようとするのです。
その花粉症は、今や、5人に1人がなってしまうという国民病。しかし、鼻水やクシャミ、目の赤みやかゆみなど、目と鼻の症状だけと思われている方がなぜか多くいらっしゃいます。舞い散る花粉が目と鼻に付着しているならば、もちろん顔や首などの皮膚にも多く付いているはずです。皮膚だけをよけて、目と鼻の中だけに入るということはないのです。
「季節のかわり目だから……」という原因不明の「肌荒れ」によって、花粉症が引き起こす肌のトラブルは隠れがちになっています。この時期の肌荒れは、りっぱな花粉症と言えるでしょう。特に、普段から乾燥肌・デリケート肌の方や、アトピー性皮膚炎などがある方は、肌トラブルを起こしやすくなっています。
花粉症が原因の肌荒れを防ぐには
■天気予報をチェックする最近は便利な世の中になってきました。花粉飛散情報が、天気予報ででますよね。例えば、雨が降った翌日は、地面に落ちていた花粉が一気に舞い上がりますので、花粉症の症状は強くなります。お出かけは控えめにしたいところです。
■マスクとメガネの着用
大きなマスクとメガネの着用は、鼻と目を守るだけでなく、皮膚もガードすることができます。
■外出から帰ってきたら、玄関で花粉のついたものはすべて脱ぐ
外から帰ってきたら、一番外側の服・帽子・鞄なども玄関で脱ぎ、シャワーへ直行しましょう
■洗濯物は乾燥機で乾かす
お外で洋服を干して、花粉だらけのお洋服を直接肌につけるなんてことは、やめましょう。
■空気清浄機で室内の花粉を除去する
玄関でお洋服を脱いでも、髪の毛など花粉はついて、家の中に入ってきています。空気清浄機で花粉を除去しましょう。
■窓は開けない
窓を開けたら、花粉が入ってきますよね、換気のために窓を開けるときは、カーテンをしたまま、風のない時間帯を選びましょう。
■病院で花粉症のお薬をもらう
花粉が飛び始める2週間以上前からアレルギーを止める薬を飲むことで、症状を軽くすることができます。