貯蓄/1000万円貯めている人の習慣

「1000万円貯蓄」がある人の貯める仕組み3パターン

これまで、1000万円以上貯めている人(なかには手取り月収15万円の20代女性も!)にたくさんお会いしてきたガイドですが、みなさん月収が多い人ばかりだったり、何もしなくても貯まっていたりというわけではありません。独自の「貯める仕組み」を持っているんです。今回はその「貯める仕組み」の代表的な3パターンを紹介します。【2021年9月更新】

西山 美紀

執筆者:西山 美紀

貯蓄ガイド

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あなたがしっくりくるパターンはどれ?

1000万円以上貯蓄がある人にたくさんお会いしてきたガイドですが、みなさん「気づけば1000万円になっていた」というような自然現象で貯まったわけではありません。それぞれ独自の「貯める仕組み」を持っているのです。
貯蓄

自分に合った「貯める仕組み」を持つことが貯まる人への近道

今回は、1000万円以上貯蓄がある人の「貯める仕組み」のうち、代表的な3パターンを紹介します。「お金を貯めるには、手間や頑張りが必要……」と感じている方も多いので、「手間度」を「かなり小」から「大」とレベル別に紹介します。
 

パターン1:財形貯蓄や自動積立定期など、「勝手に貯まる仕組み」がある

■手間度:かなり小(頑張るのは、最初の1回だけ!)
一度手続きをしてしまえば、自分で貯蓄を意識しなくても、毎月一定額が貯まっていく仕組みです。手間度は「かなり小」。

「財形貯蓄」は、会社によっては制度がないところもありますが、制度があればチャンス。給与が出たら先に貯蓄を自動的にしてくれて、残ったお金が銀行口座に振り込まれます。振り込まれたお金を使いきっても、貯蓄分は確保! 確実に貯まっていくのです。

「自動積立定期預金」は、給与振込口座で、毎月決まった日に(1日や25日など、給与振込日にしている方が多いです)3万円など、自分で決めた金額を定期預金に自動的に移してくれるというもの。銀行で一度手続きが必要ですが(ネットからできる場合もあり)これも、自動的に貯まっていく仕組みです。

それともう一つ、ネット銀行の一部にある「自動入金サービス」です。毎月決まった日に、自分が決めた金額を、他の銀行(大手銀行や地方銀行などの同名義の口座)からネット銀行に、無料で移してくれる仕組み。ネット銀行を貯蓄専用口座として、毎月貯めていくことができます。

いずれも、一度手続きさえしてしまえば、まるであなたの専属秘書のように、勝手に貯めていってくれるので、「ものぐささん」にもぴったり。「手元にお金があればあるほど使ってしまう」という人にも向いています。例えば月に5万円貯めれば、1年間で60万円貯まります。17年間なら1020万円。 現実的に1000万円貯蓄が見えてくるのではないでしょうか。
 

パターン2:普通預金に貯めていき、100万円単位で定期預金へ

■手間度:中くらい(ただし、節約家さんに向いています)
1000万円を楽しく貯めている人は、自分の好き・嫌いが比較的ハッキリしています。自分にとって不要なものをセーブし、好きなところにお金を使うのが得意。そうして、無駄なものを削っていくと、次のお給料日までにお金を使い切ることがなくなり、銀行口座に少しずつお金が貯まっていきます。

さらに「家賃や光熱費を除き、毎月生活費として使えるお金は8万円だけ」などと出費ペースを決め、それを必ず実行できれば一段と貯まりやすくなります。

残高が多いと思っても気を引き締めて、粛々と毎月の出費ペースを維持していけば、そのうち口座に100万円ほど貯まる日がやってきます。その100万円を、定期預金や、別の銀行口座などに移して、「貯蓄専用のお金」として意識。確実に貯めていく方法です。

それがどんどん積み上がって、1000万円に到達する日がやってきます。通帳を眺めて「残高がまた増えた!」とひそかにニコニコする人にも向いていますね。
 

パターン3:自分で毎月、決まった金額を「貯蓄専用口座」へ移す

■手間度:中~大(銀行口座を2つ持ち、毎月お金を移す手間が必要)
「毎月3万円」「毎月5万円」などと貯める金額を決め、お給料が振り込まれるたびにその金額を「貯蓄専用口座」に移すという方法です。会社に財形貯蓄の制度がない人や、自動積立定期ではなく、別の銀行(例えば、給与振込口座が都市銀行や地方銀行で、貯蓄はネット銀行にしたいなど)で貯めたい人に向いています。

ただし、毎月お金を移し替えるのは、時間と手間がかかります。今は外出もしにくい時期ですし、できればパターン1(ネット銀行の自動入金サービスなど)を取り入れたいところです。振込手数料が0円のサービスを利用できれば、自宅からでも無料で振り込みができます。

「よし今月も貯めたぞ!」という実感を味わいたい方にはいいでしょう。「今月はお金がかかるから、貯蓄はいいや」とパスしてしまう方には向いていません。何があっても、毎月一定額を貯められる強い意志を持てる方が向いているでしょう。

以上の3つのパターンは、どれか1つだけ選ぶのではなく、組み合わせてもOK。例えば、財形貯蓄で月に3万円貯め(パターン1)、月に2万円は貯蓄専用口座のネット銀行に自動入金サービスで移す(パターン1)、というように併用してもいいでしょう。

また、いずれも「月々」の貯める仕組みを紹介しましたが、ボーナスが出る方は「ボーナスからたくさん貯める」ということも大切です。ボーナスの3分の1~半分を貯めることで、年間貯蓄額がいっきに上がります。

今回は1000万円を楽しく貯めている人の「貯める仕組み」3パターンを紹介しました。貯蓄中・上級者の方なら「どれも当たり前のことでは……」と感じたかもしれません。「こんな方法があるんだ!」と驚いた方や、貯蓄が増えないと悩んでいる方、「いつか1000万円貯めてみたいな」と思っている方は、できそうな方法から始めてみてください。

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