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ラップ口座人気で注目集めるラップ口座“風”ファンド

最近、金融機関の店頭や広告などで「ラップ口座」、あるいは「ファンドラップ」という単語を目にした方も多いのではないでしょうか。ラップ口座とは、証券会社や信託銀行が提供する投資一任運用サービスで、専任の担当者が投資家の投資目的などを事前にヒアリングし、総合的にケアを行います。最近はこうしたラップ口座人気の流れを受け、運用担当者に「おまかせ」するラップ口座“風”ファンドも注目を集めています。

篠田 尚子

執筆者:篠田 尚子

投資信託ガイド

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ラップ口座“風”ファンドは可変型バランスファンド

ラップ口座“風”ファンドとはつまり、株式、債券、リートなど、複数の資産を組入れたバランス型ファンドのことです。従来のバランス型投信は、あらかじめ資産配分が固定されているものが主流でした。現在展開されているラップ口座“風”ファンドは、資産配分や投資先を柔軟に変化させる可変型が多く、外部の投資顧問会社やアドバイザリー機関が投資助言を行うものもあります。

こうしたシリーズの多くは、基本となる運用方針に応じて「安定」、「成長」のようにコースが分かれています。例えば、「安定」は価格変動が相対的に低い債券の組入れ比率を高水準に保つ一方、「成長」は株式やリートなど値動きの大きい資産の組入れを高くしています。それぞれの組入れ上限はあらかじめ決められており、投資家は自身のリスク許容度に合わせてコースを選択します。

ラップ口座との違いを理解する

ファンドラップでは、最低でも300万円程度のまとまった資金が必要となりますが、投資信託なら少額でより手軽にラップ口座のノウハウを取り入れることができます。さらに口座の維持手数料もかかりません。

ただし、外部機関から投資助言を受けたり、複数の資産に投資をしている銘柄も多いため、機械的な運用を行えるインデックス型投信などと比べると相対的に信託報酬は高い傾向にあります。また、証券会社や信託銀行の担当者が事前のヒアリングを行ったり、1人1人の資産状況に合わせた運用報告を行ったりという、きめ細やかなサービスはラップ口座特有のものです。ラップ口座“風”ファンドの場合は、あくまで自身で投資判断を行う必要があることを覚えておいてください。

ラップ口座”風”ファンドの例

ラップ口座”風”ファンドの例

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