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私がドッキリ番組を苦手な理由(2ページ目)

すべてのバラエティ番組、お笑い芸人を愛しているという触れ込みでやってきた当ガイドですが、実を言うと最近また見掛けるようになった「ドッキリ番組」が苦手です。何も批判するつもりは全くありませんが、この場を借りて思い切ってカミングアウトさせてください。

広川 峯啓

執筆者:広川 峯啓

お笑い・バラエティ番組ガイド

いたずらは弱者のものでは?

大好きとまではいかなくても、子ども時代からそこそこ見ていた「ドッキリ」を、いつしか卒業してしまったのは「本来、いたずらとは弱いものが強いものに仕掛けるもの」ってことに気づいたからかもしれません。強大な力を持つテレビ局が若手の芸人に仕掛けるドッキリは、いたずらというよりもイジメに近いように思ってしまったんです。

実際の番組製作を考えてみれば、ドッキリとはいえ出演者、スタッフ総力挙げての共同作業ですから、何度も繰り返しますがそれを批判するつもりは一切ありません。ただ、ビジュアルというかイメージ的に進んで見たくはならないんです。はい、あくまでも個人の感想です。

文句つけてるだけじゃ何なので

同じドッキリ系の番組であれば、各番組スタッフにはいわゆる「サプライズ」ものの方をご提案したいです。バリエーションの一つである「フラッシュ・モブ」はかなり普及して、テレビで取り上げることも少なくないですが、それを上回る演出力を発揮したサプライズ番組が、今なら実現可能ではないでしょうか。

過去にはその名も「SUPRISE!」(1999~2000)という、さきがけの番組がありました。俳優の奥田瑛二がサプライズの仕掛役を演じる、なかなかスタイリッシュな構成でした。ただ当時は、サプライズに必須の隠しカメラ等の技術がいまひとつで、映像的には盛り上がりに欠けるものだったように記憶してます。

しかし今の技術であれば、鮮明な画像でハッピーなサプライズを演出できるはず。これまでのドッキリ番組を辞めてしまえとは言いませんが、見ている人も幸せになれるサプライズって言うのは、ハッキリ言って狙い目じゃないかと思うのですが。
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