いたずらは弱者のものでは?
大好きとまではいかなくても、子ども時代からそこそこ見ていた「ドッキリ」を、いつしか卒業してしまったのは「本来、いたずらとは弱いものが強いものに仕掛けるもの」ってことに気づいたからかもしれません。強大な力を持つテレビ局が若手の芸人に仕掛けるドッキリは、いたずらというよりもイジメに近いように思ってしまったんです。実際の番組製作を考えてみれば、ドッキリとはいえ出演者、スタッフ総力挙げての共同作業ですから、何度も繰り返しますがそれを批判するつもりは一切ありません。ただ、ビジュアルというかイメージ的に進んで見たくはならないんです。はい、あくまでも個人の感想です。
文句つけてるだけじゃ何なので
同じドッキリ系の番組であれば、各番組スタッフにはいわゆる「サプライズ」ものの方をご提案したいです。バリエーションの一つである「フラッシュ・モブ」はかなり普及して、テレビで取り上げることも少なくないですが、それを上回る演出力を発揮したサプライズ番組が、今なら実現可能ではないでしょうか。過去にはその名も「SUPRISE!」(1999~2000)という、さきがけの番組がありました。俳優の奥田瑛二がサプライズの仕掛役を演じる、なかなかスタイリッシュな構成でした。ただ当時は、サプライズに必須の隠しカメラ等の技術がいまひとつで、映像的には盛り上がりに欠けるものだったように記憶してます。
しかし今の技術であれば、鮮明な画像でハッピーなサプライズを演出できるはず。これまでのドッキリ番組を辞めてしまえとは言いませんが、見ている人も幸せになれるサプライズって言うのは、ハッキリ言って狙い目じゃないかと思うのですが。