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金持ち体質は「断られた後」の行動が違う!

凡人は、「今回はご遠慮します」などと、比較的簡単に断ります。そして断り方に無頓着な人に限って、自分が断られたときには不遜な態度をとるものです。金持ちになれる人はこの真逆です。どう違うのでしょうか?

午堂 登紀雄

執筆者:午堂 登紀雄

ニューリッチへの道ガイド

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断り方を間違えるとトンデモナイことに!

断る、というのは要注意な行動

断る、というのは要注意な行動

依頼された仕事を「断る」というのは、自分の可能性をシュリンクさせるリスクのある非常に難しい行為です。

なぜなら断り方を間違えると、「もうあの人には頼まない」「声をかけても無駄だ」「頼みづらいからもういいや」となり、チャンスを遠ざける可能性があるからです。だからこそ稼ぐ人は基本的に断らないし、断り方に非常に気を配ります。

逆に凡人は、「今回はご遠慮します」などと、比較的簡単に断ります。そして断り方に無頓着な人に限って、自分が断られたときには不遜な態度をとるものです。

私の友人の著者は、様々なイベントに誘われ、毎日セミナーや講演会、会食で埋まってしまうこともあるというくらい多忙です。そんな彼は、やはり基本的には仕事を断らないようにしているそうですが、日程がぶつかるときや、他の仕事が押しているときは、どうしても断らざるを得ないことがあります。

彼にしても「断る」という行為は、イヤなもの。せっかくの相手の好意を無駄にする、相手をがっかりさせると思うと、かなり気を使うそうです。

そこで彼は、「ほんとうはこちらもツライのですが、申し訳ない」という気持ちをメールの文面にしたためて返事をするのですが、そのとき、二通りの反応があると言っていました。

ひとつは何も返事が来ない人。返事が来ても「了解です」などと素っ気ないもの。

「とりあえず義理で誘ったけど、まあいいか、ということなのかもしれないが、こちらは申し訳ない気持ちで一杯なのに、そりゃないよ」と思ってしまい、「そんな人とはもう付き合えない」そうです。

もうひとつの反応は、「とても残念ですが、またお誘いさせてくださいね。次にお会いできますことを楽しみにしております」と、「あなたに会いたい」という気持ちを表現して返事を返す人。

彼は「そんなふうに言ってもらったら、次からは万難を排して引き受けたいという気持ちになる」と言っていました。

小さなことではありますが、どちらの対応をした人が、人間関係を深めていけるか、そこからチャンスを掘り起こすことができるか、言うまでもありません。

断られた時にムッとするとか、返事をしないのは凡人で終わる人。自分から誘っておきながら、断られたからといって不機嫌になるという自己中心的な発想が、相手から見透かされるからです。

しかし後者は、「こちらの勝手なお誘いにも関わらず、検討してくれてありがとう」と、相手に対する感謝の気持ちがある。やむを得ず断ったのだろうと、相手の心情を慮る想像力がある。それがビジネスでの差になる。それはすなわち稼ぎ力の差。断られたときにどういう反応をするかによって、人の成長の潜在力が見えてくる、ということではないでしょうか。

余談ですが、インド人はお金がからむこと以外では、基本的に断らないそうです。そういえば私も以前インドに行った時、インド人に道を尋ねたら、彼は地図を見ながら、「あっちかもしれない。いや、こっちかもしれない」とよくわからないことを言うのです。

「きっとこの人は知らないんだな」と感じ、私は引き上げようとしたのですが、そのインド人は「ちょっと待て」と言い、周囲の別のインド人に尋ね始めました。するとどんどんインド人が集まり、「あっちだ」「いや、こっちだ」と収拾がつかなくなってしまった、という経験があります。

あとで聞くと、「インド人は相手をがっかりさせたくないので、知らなくてもなんとかして答えようとする。それが間違えていることもよくあるのだが、インド人の他者に対する思いやりだと考えてくれ。」ということでした。

そのときははた迷惑な、と思いましたが、アメリカで働く医師全体の20%はインド系だと言われる理由には、英語力や数学力といった素養だけではなく、ホスピタリティでも優れているからなのかもしれません。
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