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4月からスタート! 「健康な食事」マークって何?

2015年の4月からスタートする、コンビニや市販の惣菜が一定の基準を満たすとつけることができる「健康な食事マーク」ってご存知ですか? どんな内容で、どんな意味をもつのかについてご紹介します。

南 恵子

執筆者:南 恵子

NR・サプリメントアドバイザー / 食と健康ガイド

<2015年3月24日追記>
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この記事でも、問題は指摘していましたが、3月23日に見直しが決定されました。パブリックコメントを行っていましたが、「基準を設けることで米の消費量が落ちるのでは?」「食事の制限につながり程エネルギーになる人もいるのでは」「国が主導することではない」などの批判が集まり、一旦制度の導入を先送りし、仕組みや基準などを見直すこととなりました。また新たな仕組みが決まりましたら、書き改めたいと思います。
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健康的な食事を選ぶ際の目印に?

高齢社会である日本での国民医療費を抑え健康寿命を伸ばそうと、行政はこれまでも「食生活の指針」や「食事バランスガイド」、「食事摂取基準(2015年版)」などを配布し、様々な取り組みをしています。

健康な食事 マーク

一定の基準を満たすとコンビニで売られる弁当にも「健康な食事」マークをつけることができます。

2015年4月からは具体的な食事選びに活用するものとして、「健康な食事」マークの導入を昨年10月に発表しています(まだガイドラインは出ていないようですが……)。

このマークは、健康長寿を支えるバランスのとれた健康的な食事の普及を目的としています。生協やコンビニ、健康器具メーカー関係者らを含めた検討委員会を設置し、2013年から検討してきました。

検討会では、主食・主菜・副菜でそれぞれ1食当たりの栄養摂取基準を初めて算定し、スーパーやコンビニの弁当や総菜などを対象に、基準を満たした商品に付けられる認証マークを作成しました。

1食あたりの栄養摂取基準は?

「健康な食事」は、生活習慣病を予防することを考慮した「食事摂取基準(2015年版)」を参照しています。健康の維持・増進に必要な栄養素の摂取基準値を満たすため、食品群ごとに1日当たり、そして1食当たりの量を求め、エネルギー・栄養素の特性を考慮し、料理を基本とする食事パターンの枠組みを検証、最終的に1食当たりの食事パターンの基準を求めました。

食事パターンは、大きくわけて3つに分類されます。その基準値を具体的に見ていきましょう。

  • 主食:ご飯やパンは、300kcal 未満。炭水化物は40~70グラム。このうち押し麦や玄米など、精製度の低い穀類を2割程度混ぜること
    ※ただし、穀類全量を精製度の低いものに置き換える場合には、通常の食事形態とかけ離れるおそれかがあるため、1日1食程度の摂取にとどめることに配慮する
  • 主菜:魚、肉、卵、大豆・大豆製品から摂取するたんぱく質は10~17g。 料理として250kcal 未満
    ※食事ごとに意識して異なる主材料の料理を選び、特定の食材に偏らないよう留意が必要
  • 副菜:野菜は100~200g。 緑黄色野菜を含む2種類以上の野菜(いも類、きのこ類、海藻類も含む)組み合わせた料理として150kcal 未満

過剰にとりやすいエネルギーと塩分については、以下のように示されています。

  • 1食あたりエネルギー:650kcal(主食・主菜・副菜)
    ※この値には調理に使われる油脂や調味料も含まれる
  • 1食あたりの塩分:2.5g
    ※主食・主菜、副菜がそれぞれ単品の場合の基準は、それぞれ1g 未満

マークはどうやってみるの?

マークのデザインは、円を三分割して3つの料理を表現しています。 料理Iの主食は、代表的な米を稲穂で表し黄色に。料理IIの主菜は、魚のうろこをモチーフにした絵柄で、肉をイメージする赤色を用いてたんぱく源を表現。料理IIIの副菜は、野菜の葉を絵柄と緑色で表現しています。
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「健康な食事」マーク。主食が黄、主菜が赤、副菜が緑で、それぞれ単品でも基準を満たせばつけることかでき、足りない色の料理を合わせて選ぶように促すことが目的です。


主食・主菜・副菜の献立が盛り込まれた弁当1食分だけでなく、例えばおにぎりやパンなら主食、魚や肉料理だけなら主菜と、単品でもそれぞれの色のマークを表示できます。

黄色と赤色だけのマークの弁当に、別の緑色のサラダを購入すれば、バランスがとれるというように判断し、3色を上手に組み合わせることで栄養バランスの良い食事を取る目安にできるというわけです。

大切な注意事項も見逃せない

簡潔にまとめているようですが、注意点もあります。
前の基準にまとめられた各料理の説明の※部分も重要だと思いますが、次のようなマークについての注意事項も重要です。

  • 1日の食事においては、これらの組合せにあわせて牛乳・乳製品、果物を摂取すること。
  •  必要なエネルギー量は個人によって異なることから、体重や体格の変化をみながら適した料理の組合せを選択すること。
  • 食品や栄養素が偏らないよう、同様の食材、料理を繰り返し選ぶのではなく、多様な食材や調理法による異なる種類の料理を選択すること

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