SNS映えもばっちり!一面ピンクに染まる秩父の芝桜
寒い冬を過ごしていると温かい春が待ち遠しく思えるもの。日本列島に南から春の訪れを知らせるのが桜です。桜の種類で誰もが最初に思い描くのはソメイヨシノでしょう。ところが、桜にも様々な種類があります。芝桜は、ソメイヨシノより少し時期を遅らせて咲きます。ソメイヨシノが散った後に、もう一度春の訪れを呼び覚ます羊山公園をご紹介しましょう。<目次>
- 2018年の見頃と「芝桜まつり」イベント情報
- 羊山公園へのアクセス
- ピンク色の絨毯が敷きつめられた芝桜の丘
- 秩父のシンボル「武甲山」
- 羊山公園の名づけ親!ヒツジとのふれあい牧場
- 「見晴らしの丘」ハイキングで秩父市街を一望
- 羊山公園の中にある意外な博物館・美術館
- 羊山公園の基本情報
2018年の見頃と「芝桜まつり」イベント情報
例年4月中旬から5月上旬にかけて、一面がピンク色と白色に塗り分けられます。秩父市の公式サイト「秩父観光なび」には、芝桜の開花便りが掲載されているので、開花状況を確認することができます。「秩父観光なび」の芝桜の開花便り
毎年、芝桜の開花にあわせて、芝桜まつりが開催されています。2018年は4月13日(金)~5月6日(日)の予定です。期間中は芝桜の丘では秩父路の特産市が開かれ、大勢の人で賑わいます。羊山公園ばかりではなく、秩父市内の秩父まつり会館、妙見の森公園、番場通りでは、秩父屋台囃子や郷土芸能のイベントも数多く開催されます。
羊山公園へのアクセス
羊山公園は埼玉県秩父市の南部に位置する小高い山・羊山(ひつじやま)を公園にした場所です。電車で行く場合は、西武鉄道ならば西武秩父駅、東武鉄道ならば御花畑駅が最寄り駅です。どちらからも約15分歩けば羊山に辿り着きます。ピンク色の絨毯が敷きつめられる芝桜の丘
公園の中央は小さな谷になっており、テニスコートやわんぱく広場があります。ここから南側の斜面を登れば「芝桜の丘」。約1万8千平方メートルの敷地に、9種類、約40万株の芝桜が植栽されています。バランス感覚たっぷりの彩りを眺めながら歩いていると、ふわふわの絨毯を歩いているような錯覚に。まるで足元から春が体の中に浸み込んでくるようです。ポカポカとした暖かさを全身で感じることができます。羊山公園ほど、芝桜が整備されているところは他にはないでしょう。芝桜の美しさを羊山公園で初体験する人も多いようです。
芝桜の丘の上の中央広場では芝桜まつり期間中、秩父路の特産市が行われます。会場には秩父の特産品を販売する露店がぎっしりと並びます。わらじかつ丼、みそポテト、秩父そば、岩魚すし、猪汁などのご当地グルメを味わうこともできます。
秩父のシンボル「武甲山」
足元があまりに綺麗なので視線は下に向かいがちですが、丘の上を眺めてみましょう。南側の丘の上には、末広がりの岩盤に三角帽子を被ったような山の姿がくっきりと見えます。秩父のシンボル「武甲山」です。標高は1304メートルの山には、日本武尊(ヤマトタケルノミコト)が甲を納めたという伝説が伝わっています。北側の斜面は日本で屈指の石灰岩の大鉱床が走っているため、明治時代から石灰岩の採掘が盛んに行われています。彫刻師が作品を作り上げるプロセスのように日々、山容が変わっているのです。細かな変化にハッとさせられるかもしれません。
次のページでは、羊山公園の名づけ親と公園北側を紹介しましょう。