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恋は一種の洗脳か?(2ページ目)

相手の言葉に傷つき、相手の言葉を鵜呑みにして自己評価が下がってしまう。「よくない」恋には、そんなこともあり得る。「好きだから」で何でも受け入れてしまうと、悲惨な結末になるかもしれない。

亀山 早苗

執筆者:亀山 早苗

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恋にどっぷりもいいけれど……

何も考えずに恋にどっぷり浸って前後の見境もなくなるのは、確かに楽しい。だが、「あれ?」と思うことがあったら、冷静に考えるべきだろう。

女の子

「恋の魔力」は楽しいけれど

自分の尊厳が傷つけられるような言葉を吐かれたとき、人は「あれ?」と思うはずだ。だが、恋をしていると、「彼は私のために言ってくれている」と思い込もうとする。友だち同士なら許せないはずなのに、恋人だから許してしまう。それどころか、むしろ積極的に相手の言うことを信じようとさえするのだ。

これが恋の魔力。明らかに言葉の暴力なのに、それをよしとしてしまう心理が働く。もし「あれ?」と思うような相手の言動があったら、友だちや知人に相談したほうがいい。第三者の目からみて、「それは明らかにおかしい」ことならば、「好きだから」という気持ちを棚上げして冷静に考え直すきっかけとしなければならない。

エリカさんは、別れた後も、彼の言葉が何度も頭の中で鳴り響いたという。
「何か新しいことをはじめようと思っても、『おまえは頭が悪い』と言われたことを思い出して、私にできるんだろうかと悩んだりしましたね。彼の言葉によって、自己評価を下げてはいけない、と友だちにずっと言われて、何年かたってようやく少しずつ自分を見つめることができるようになりました」

今、やっと新たに好きな人ができた。
「彼とはいろいろなことをたくさん話しています。私自身が、そういう恋で自信をなくした時期があったこともわかってもらってる。彼は『僕はエリカを、ブスだとも頭が悪いとも思ったことはない。エリカはエリカだよ。そのままでいい』って。もちろん、性格や習慣でよくないことがあれば直すべきだと思うけど、相手の全人格を否定するのはいけないというのが彼の考え方。回り道したけど、私は私でいいんだなとようやく思えるようになったところです」

好きだからこそ、相手の言葉に過剰に傷つく。それがその人の「その人らしさ」を失わせていく。そんな恋は、「恋」とは言えない。

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