もう、勘違いは卒業！ 恋に効く部屋づくりのコツ(2ページ目)

彼に好印象を与える部屋とは

――普段から色々と飾っているのに、彼が来るからと、さらにお気に入りのアイテムを出したら大変なことになりそうですね。どうしたら、男性に「感じが良いな」と思ってもらえる部屋づくりができますか。

由花さん：さきほど、女性は足し算ばかりになりがちと言いましたが、男性に好感を与えたいなら、引き算を心がけると良いと思います。ごちゃごちゃしたこまかいものや見せたくないものは扉のある収納に入れる、飾り棚に配置する趣味の雑貨は控えめにする。それだけでも、かなりスッキリして見えます。私がインテリアのコーディネートを手掛ける際は、程よい抜け感を大切にしています。収納スペースを増やすのが難しいなら、とりあえずシンプルなカゴに入れてカバーをかけましょう。白いリネンの布なら、どんな部屋にも馴染みますよ。

石井さん：男性は、残念ながら女性の『かわいい！』が理解できないことが多いので、こまかく色々なものが飾ってあるより、全体にすっきりとした空間の方が落ち着くのではないでしょうか。キッチンなら、かわいい缶を置くより水まわりをきれいにして、基本的な調味料を並べるといった工夫が効果的だと思います。丁寧な暮らしぶりが垣間見える部屋は好印象です。


女性と男性では、部屋の中でこだわる部分、気になる箇所がかなり違うのですね。カゴを使った収納やキッチンの片付けなど、すぐにできそうなコツも多くて勉強になりました。とりあえず、初めて家に招く時に意識するだけでも、彼に与える印象を良くすることができそうです。

【取材協力】
石井権一郎さん、石井由花さん
東京、広島を拠点に、ご夫婦でリノベーションとリフォームの事業を展開している。石井さんは主にビルの施工を手掛けるアイエス株式会社を経営。奥様の由花さんも、経営者としてオリジナル・リノベーションブランド「Reno＊Reno」を手掛けている。