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タモリ・小田和正「歴史的和解」までの長い道のり(2ページ目)

2月9日のフジテレビ生野陽子、中村光宏両アナの披露宴は各ネットニュースでも取り上げられましたが、それ以上に話題となったのが、参列していたタモリと小田和正の「電撃的和解」。といっても若い世代は、2人の仲が悪いかどうかさえ知らなかったのでは? 40年にもわたる両者の「確執」について詳しく振り返ってみたいと思います。

広川 峯啓

執筆者:広川 峯啓

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「テレフォンショッキング」史上、最も気まずい数分間

82年には「笑っていいとも!」がスタートし、タモリは「深夜の密室芸人」から「お茶の間の顔」へと華麗な変貌を遂げます。しかしその2年後、彼は封印していた(?)過去と向き合う必要に迫られます(笑)。「テレフォンショッキング」のゲストに小田和正が指名されたのでした。

その翌日、いつもと変わりなく始まったように見えた「テレフォン~」ですが、テレビの前の一視聴者として何とも言えない緊張感を感じていました。いつも以上に弾まないやり取りの中で「新曲をお出しになったそうで」「お気にいらないでしょうが」などという、周囲が凍りつきそうな応酬もありました。何を言っても爆笑することで御馴染みの「いいとも」の観客も通常では考えられないほど静まり返り、スタジオの空調の音さえ聞こえてきた記憶があります。

共通の友人が何人もいるタモリ・小田和正でしたが、その後、公の場で顔を合わせることはありませんでした。これが原因かどうかは判りませんが、タモリ司会の「ミュージックステーション」に小田和正が出演することもありませんでした。2人は「犬猿の仲」だという噂も、いつのまにかネット上に広がっていました。

3年前の特大号が契機!?

状況にかすかな変化が訪れたのは、2012年の「FNS27時間テレビ 笑っていいとも! 真夏の超団結特大号!!」内のあるコーナーでした。過去の名場面、珍場面をVTRで振り返っていく中で、小田和正の出演シーンが放映されたのです。

VTRを見たタモリは「あれは気まずかった」と苦笑していましたが、ここにはもう一つの重大な意味がありました。つまりこの場面をオンエアできたということは、小田和正サイドの許諾があったことを意味するのです。つまり、この時点で雪解けは始まっていたんですね。

そしてご存知のとおり、今年2月9日のフジテレビ生野陽子、中村光宏両アナの披露宴で、めでたく「和解」成立となりました。というか、もともと不仲でも犬猿でもなかったものを、周囲が過剰反応していたのかもしれません。

こうなると今後期待したいのは、やはり「いいとも」以来の小田・タモリのトークですね。近いうちに「ミュージックステーション」か「ヨルタモリ」への出演が発表されるのでは? つい、そんな妄想をしてしまうのですが……。
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