トルコでしか飲めない! 特産ブドウのワイン
トルコは各地に特産のブドウが育っているので、おいしい地元ワインが飲める町が少なくない
トルコ特産ブドウの主なものは下記の通りです。
【赤ワイン】
最も大粒と言われるオキュズギョズはトルコ赤ワインの王様(©Wines Of Turkey)
…エラズー、ディヤルバクル、トカット、マラティア、最近ではデニズリ県周辺でも生産されています。最も肉厚・大粒のブドウで、ワインに適しています。ドライワイン。
■ボアズケレ(Bogazkere)
…エラズー、ディヤルバクル、トカット県で生産。アナトリアで最も古いとされるブドウで、タンニンの割合が高いため単独ではかなり渋みがあります。重く粗いワインになるので、上記オキュズギョズと共に醸造されることが多く、この二つの相性は抜群。トルコの赤といえばこのセットが有名なので、飲まずしてトルコを去ってはなりません!
復活した絶滅種、カレジックカラス(©Wines of Turkey)
…アンカラ、クルシェヒル県、最近ではトラキア地方でも生産されています。トルコの老舗ワインメーカー、カヴァックルデレ社とアンカラ大学の研究で絶滅の危機からよみがえった幻の品種。アナトリア中部でとれる、最も上質のブドウとも言われており、バランスのいい味が特徴です。
■パパズカラス(Papaz Karasi)
…クルックラーレリ、テキルダー、エディルネ県などトラキア地方で生産されているブドウです。そのワインは、柔らかく軽い味わいが魅力。
「島の黒」という意味を持つアダカラスは、香りが強いが軽めのワイン(©Okutan Ziraat)
…アヴシャ島、ブルサ、バルケシル、エルデッキ県といったマルマラ地方で生産されています。ワインにすると非常に美し赤を出します。独特の香りがあり、柔らかく飲みやすいのが特徴。
■カラサクズ(Karasakiz)/クントラ(Kuntra)
…チャナッカレ県、ボズジャ島の特産。ドライで柔らかい味。コルヴスをはじめとしたボズジャ島ブランドが各種醸造している地域特産ワインです。
■チャルカラス(Cal Karasi)
…ワイン用ブドウ生産で注目が集まっているデニズリ生のブドウ。主にロゼ用で、フルーティな香りが人気です。
【白ワイン】
皮が薄く水分をたっぷり含んだナーリンジェのワインは香りも高く上質なワインができる(©Okutan Ziraat))
…トカット、アマシア県で生産。半ドライのワインで、豊かでバランスの取れた味です。トルコでは珍しく木材の樽で長期間保存することができます。
■エミル(Emir)
…ネブシェヒル、ユルギュップ、カイセリ、ニーデ県などカッパドキアとその周辺地域で生産されています。独特で繊細な香りとさわやかなおいしさが特徴のドライワイン。
トルコ国内で最も多く作られているスルタニエ(©Wines of Turkey)
…マニサ、デニズリ県産。あまりに美味しいため「スルタン(オスマントルコの王様)の口にも合う」という意味からこの名前がついたのだとか。生で食べるのにも、干しブドウにも、ワインにも、ブドウジュースにも活用できるオールマイティな品種。軽くてフルーティなワインになります。
■ボルノヴァミスケティ(Bolnova Misketi)
…イズミール産で、甘みと独特のフルーティな香りを持っています。ドライとセミドライ。