部屋に入ったら、実際に生活するふりをしてみよう。
さあ、部屋の見学。日当たりを確認しつつ、「まぁこんなものかな」とぐるっと見て終わりという人もいます。ところが、実際に生活して見ると、様々な不便を感じる事があります。実際の家具がないので、生活実感が湧かないからなのです。そこで、洗濯を干すふりをしてみたり、料理をするふりをしてみたりするといいでしょう。洗濯機から洗濯を干そうとすると、かなり不便な間取りだと気がつく。あるいは、料理をするにはコンロが少なく、調理具の収納も少なく、手元が低いと感じることもあるかもしれません。ベランダの外はなにが見えるか。洗濯物が向かいのマンションから丸見えでは恥ずかしいですし、外部からの侵入しやすさも気にしましょう。防犯の為です。
収納すべき今の服のスペースを事前にイメージ
「このぐらいのクローゼットでこのぐらいあった」と覚えておくと、「新居に入るのか」がイメージしやすいはずです。
靴の数やゴルフバッグの高さ等も、前もって、必要なスペースを意識しておきましょう。物件見学行く前に、メジャーで計測し、メモをしておく。収納は、事前に住んでいる環境で、必要な物をなにかと測っておく事がコツです。
洗濯機置き場は事前に測っておく
冷蔵庫と洗濯機は持って行く人は、予めサイズを測っておきましょう。引っ越ししてから置けないというのは、最悪ですから。
エアコンは動作と音を確認
- 【裏技9】お風呂は、実際に風呂桶に入ってみる。
浴槽で足を伸ばしてみよう
水道が開通していれば、水圧も確認を。そして換気扇も回してみましょう。窓があれば空けてみる。廊下や外から丸見えでは恥ずかしいですが、換気ができないと風呂はかなり湿気がこもります。換気扇は汚れや劣化もチェックしましょう。
バストイレは換気もチェック
さあ、トイレットペーパーは取りやすい位置にありますか?スマホをいじったまま、ここに駆けこんだら、さてどこに置きますか?
温水洗浄機。もしなければ後で付ける事も検討しましょうか。ならば電源も確認しましょう。
実際の生活シーンを考えてこそ、物件見学をする意味があるのです。
バストイレ一緒のタイプの物件は特に換気が気になります。風呂の湿気でトイレットペーパーが湿ってしまう事やカビが発生する事もあるのです。換気扇を実際に回してみましょう。
- 【裏技10】鍵はどんな鍵か。合鍵に、どんなプレートがついているか
鍵のチェックは防犯の決め手
鍵に丸いくぼみがたくさんついている、ディンプルキーは、ギザギサタイプのディスクシリンダー錠よりも、ピッキング(鍵穴に器具を差し込んで解錠すること)対策に優れています。
左のタイプのほうがピッキングに強い
さて、この合鍵。「○○ハイツ203号室」といったネームプレートがついていないでしょうか?一見、合理的ですよね。部屋番号が書いてあると言うのは。でも、それでは、「もし、カギを落としてしまったら、拾った人は部屋がわかる」のです。こうしたことを避けるため、ネームプレートはつけても番号だけで、建物名は入れない、という配慮をしている不動産会社もあります。こうした不動産会社は信頼できます。
物件案内時は、別のチェーン式ロック等で中を案内し、案内する営業マンも部屋のカギを持っていないというケースもあります。こうした物件もセキュリティに気を配っている証拠です。
※鍵は必ず、入居前に鍵交換してもらいましょう。前の入居者が侵入して泥棒するといった事も考えられます。
10の裏技、いかがだったでしょうか? 契約して入居してから「こんなはずじゃなかった」というのは後の祭り。物件見学では、物件そのものだけではなく、大家さん・仲介会社・管理会社のスタンスを見極めるチャンスであり、また、同じ屋根で暮らす別の入居者の特性を知るチャンスでもあります。暮らしやすい物件と環境にこだわって、お部屋探しを楽しみましょう。
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