騒音のトラブルはいつでもどこでもよく起こるもの。今回は、「ピアノ」にまつわる話をご紹介しましょう。

賃貸には騒音トラブルはつきもの


ピアノ
ピアノの音色はきれいなものだけど、時によっては騒音にもなりうる

先日、私はこんな相談を受けました。
「実は、下の階の人から『ピアノの音がうるさい!』って怒られてしまって・・・」
とまあ、ここまではよくあること。ところが、よくよく話を聞いてみると、ちょっと複雑でした。
友人のAさんの家は、賃貸住宅。4階建てのマンションで、エレベーターがないことからも築はちょっと古そう(15年以上はたっていそう?)。入居するときにはとくに「ピアノはダメ」とは言われていなかったし、契約書の禁止事項にも記載はなく、他の部屋からもピアノの音が聞こえていたので、「ピアノはOKなんだな~」と思っていました。もちろん、このマンションは防音設備がバッチリ整った、楽器奏者専用のマンションではなく、ごくごく普通のタイプのものです。
このマンション、間取りはすべて3DKなので、住んでいる人もだいたい子持ちの家族。しかも、幼稚園・小学生もたくさん住んでいるため、習い事のひとつとしてピアノを始める子も多かったようでした。

Aさんのお子さんも小学生になり、「我が家もそろそろピアノを!」と思い立ち、早速ピアノを購入。グランドピアノを購入することはできませんが、鍵盤のタッチ感や音質のことを考え、電子ピアノではなくアップライトピアノを購入したのです。
もちろん、下の階の人へのあいさつも欠かしません。「今度、ピアノを習い始めることにしましたので、ご迷惑をおかけするかと思いますが、よろしくお願いいたします。」階下の住人は快く受けてくれたように思っていたそうです。

ところが、実際にレッスンに通うようになって数週間が過ぎた頃。階下の人がちょっと興奮気味にやってきました。
「ちょっとすみません!ピアノの音が響いてちょっと迷惑しているんですけど!夜8時に弾くなんて、ちょっと常識はずれじゃない?だいたい、賃貸なんだからピアノ弾いていいいわけないでしょ!!もう、ピアノ弾くのをやめてもらえませんか?」
確かに、夜遅くにピアノを弾いていたことはあったので、うるさいと言われたことは仕方がないと思い、素直に謝りました。でも、契約書には「ピアノ不可」と書いてなかったし、他の部屋からもピアノの音が聞こえていたのですから、Aさんだけピアノを弾くのをやめることはできません。なんとなく階下の人と気まずい雰囲気になってしまい、顔をあわせてもあいさつもしないような関係になってしまったそう。Aさんは困ってしまい、私にこう言いました。

「契約書に『ピアノ不可』って書いてなかったのだから、私は契約違反じゃないよね?」

>>>Aさんはどこが問題点だったのでしょうか?