シチリアの名門ワイナリー「ドンナ・フガータ」
「ドンナ・フガータ」は、シチリア島の最西端、地中海沿いに位置する港街マルサラにあるワイナリー。マルサラワインのワイナリーとして1851年に創業後、1983年から「ドンナ・フガータ」社として、数々の名ワインを生産しています。シチリア内陸部のコンテッサ・エンテッリーナとパンテレリア島に広大なブドウ畑を所有し、シチリア原産のブドウ品種グリッロやカタラッ ト、ネーロ・ダーヴォラのほか、シャルドネやメルローなどインターナショナル種のブドウを栽培。
世界遺産にもなった「パンテレリア島のジビッボ」を使った甘いワイン、パッシート・ディ・パンテッレリアDOP「ベン・リエ」やバリック熟成15~16か月のネーロ・ダーヴォラ「ミッレ・エ・ウナ・ノッテ」など、スプマンテを含めて、現在は全17種を展開(+グラッパ2種)しています。
「ドンナ・フガータ」は「逃げてきた女性」の意味
社名の「ドンナ・フガータ」は、イタリア語で「逃げてきた女性」のこと。なぜそんな名前なのかと言えば?…ナポレオン軍の進軍が南イタリアに到達した19世紀初頭。当時、王宮のあったナポリから、シチリアに逃げてきた女性がいました。それは、ブルボン家フェルディナンド4世の妻マリア・カロリーナ王妃。そして、その逃亡先が、現在ドンナ・フガータのブドウ畑があるコンテッサ・エンテッリーナなのでした。
シチリアの長い歴史の中で起きた物語のひとつが、社名の由来となっているわけです。ロマンチックですね。
ワイナリーの名前のみならず、「ドンナ・フガータ」のワインには、タンクレディやシェラザーデ(シェヘラザード)など、それぞれのワインの性質とリンクしたシチリア島やアラブゆかりの名前が付けられています。その名前の背景も知ると、ワインの味わいもまた、きっと深まることでしょう。
マリア―ジュを楽しみながらティスティング体験
さて、ワイナリー見学は、創業者ファミリー・レッロ家の歴史や各ブドウ畑の特徴、ネーミングにまつわる小話などを聞きながら、ワイン樽が並ぶワイナリーを歩きます。存分にワイン造りの本場を体感したら、歴史あるマルサラワイン樽がディスプレイされた部屋で、テイスティング。
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■ドンナ・フガータ Donna Fugata
住所:Via S.Lipari, 18 Marsala
電話:0923-724-245
時間と料金:シチリア 所要時間90分20ユーロ、メディテラネオ 所要時間120分30ユーロ ※どちらもワイナリー見学込の時間と料金です。
言葉の心配やアクセスは、日本語通訳同行プランで解消!
ところで、ワイナリー見学&試飲は、説明を聞いたりティスティングでの会話が充実すると、ますます奥深い思い出になりますが、基本は英語かイタリア語。言葉にちょっぴり心配な人には、日本語通訳付きのプランがおススメです。パレルモ発着の送迎車もセットになって、らくらく日帰りもOK。近郊の塩田、シーフードのシチリア料理、そしてワイナリー見学&試飲。マルサラ界隈をまとめて楽しめますよ!
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