ご存じの方もいるかもしれませんが、「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶応大学に現役合格した話」。ありきたりなサクセスストーリーかと思われますが、中学受験で失敗しないために大切なの2つ要素があったのです。「ビリギャル」に学ぶ中学受験で大切なこととは。

その前に、まずはストーリーをおさらいしていきましょう。

聖徳太子を「せいとくたこ」と呼ぶギャル

ビリギャルこと、学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶応大学に現役合格した話

ビリギャルこと、学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶応大学に現役合格した話

「strong」を「日よう日」、「彼らの」を「hi」と答える高校2年生のさやかちゃん、学力は小学校4年生並みしかありません。しかし、そんなさやかちゃんが、慶應義塾大学を目指し、そして見事に合格します。

ただし、そこにたどり着くまでには数々の困難な出来事や涙ぐましいエピソードがあるのです。

「モンペ」と「ギャル」、でもゆるぎない母娘の絆

さやかちゃんは、もともとはおとなしい性格でしたが、中学進学を機に、グループの中心的な存在になり、友達を大切にする子に育っていきます。見た目は派手なギャルになり、素行に問題はありましたが、人に迷惑をかけることは決してしなかったそうです。

そんなさやかちゃんが小学校2年生の時、ああちゃん(お母さん)は、ささいなことから学校とトラブルになります。担任の先生と3時間にも及ぶ話し合いの末、この学校に自分の娘を通わせられないと言って、無理矢理、別の小学校へ転校することになりました。

今でこそ、「モンスターペアレント」と思われても仕方がない行動ですが、ああちゃんからしてみれば、子どもの発するSOSを見過ごしたくなかっただけなのだそうです。

上の学校に行く意味もないな

そんなああちゃんに、「私立中学Xに入れば、あとは全然勉強しなくてもいいのよ、自分がワクワクすることだけしていても、大学まで行けるのよ」と言われたことに、さやかちゃんは奮起します。そして中学受験し、やがて私立の中高一貫校Xへ進学することになります。

X中学・高校では、素行の問題から学校の先生と衝突する日々を送ることになります。ついには校長先生から「人間のクズ」と言われる始末。

ある時、学校側から、「一緒に校則違反をしていた仲間の名前をいたら無期停学で済ませてやる、言わなければ退学だ」と脅されます。しかし、さやかちゃんは決して友達の名前を言いませんでした。と、同時に「こんなクソみたいな学校、もう行きたくもないし、エスカレーター式に上の学校に行く意味もないな」と思い始めるのです。

「勉強するとこういう大人になれるのか」坪田氏との出会い

そんな頃、さやかちゃんは著書の坪田氏が勤める学習塾へ連れてこられます。坪田氏の印象は、とにかく「よく笑う先生」だそうです。「何がそんなにおもしろいんだ?」と思ったそうですが、そこが「また来てもいいかなー」と思うことにつながります。

「この人ともっと話したいな」というさやかちゃんの坪田氏への興味が、やがて勉強しようという意識へとつながります。「そして、何より、“勉強して、ものを知ると、こういう大人になれるのか。こういうおもしろい話ができるようになるのか。じゃあ、勉強をがんばろう”と初めて思えた」そうです。

次は、いよいよ「ビリギャル」に学ぶ中学受験で大切な2つのことです。