亀山早苗の恋愛コラム/亀山早苗の恋愛情報

妻たちの恋愛が止まらない(2ページ目)

石を投げれば婚外恋愛をしている妻に当たる。ここ数年、そんなふうに思っている。妻たちはなぜ、家庭外の恋愛に走るのか。そしてそれをどう思っているのか。止まらない妻たちの恋愛に迫ってみた。

亀山 早苗

執筆者:亀山 早苗

恋愛ガイド

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恋は恋として大事にしていきたい

昔から不倫はあった。夫や子どもを捨てて出奔する妻たちもいた。だが今は、ゼロか100かとは考えない女性たちが多い。家庭を壊す気はない。なぜなら、「家庭と恋愛は別だから」だ。恋をしたら必ずしも結婚するのがベストだとも思っていないのだ。
家庭も恋も大事

家庭も恋も大事


リョウコさんも、つきあい初めて半年の彼との仲を、大事にしていきたいと言う。
家庭を大事にしながらの恋愛は、独身同士と違ってしょっちゅうふたりきりの時間をとれるわけではない。会えば密度の濃い時間を過ごす。だからかえって長続きしてしまうのだ。
10年、20年と続いている場合も少なくない。

「すれ違いで結婚できなかった独身時代の恋人と再会して13年。お互いに何度も別れようとしたけど別れられない。いえ、正しくは別れたくないんだと思います。夫や子どもに見つからないように細心の注意を払って会っています」

ミカさん(42歳)の家庭は、同い年の夫がほぼ専業主夫で、家事を一手に引き受けてくれている。彼女は、某大手企業でばりばりと営業をこなす。残業も出張も多いので、恋人と会う時間もとりやすいのだという。

「後ろめたさはありますよ。特に子どもたちに対しては。夫は優しくていい人だし、ともに生活していく上では、本当にいいパートナー。だけど、もう男を感じない。夫にとっても私は女ではなくなってる。私は恋愛していないと生きていられないタイプだと思うんです。恋愛というときれいだけど、実際には激しいセックスを求めているのかもしれない。恋人に対しては、いつまでも恋愛感情が消えないし、しかもセックスが合う。セックスが合うから恋愛感情が持続しているのかもしれません。そしてそれが私のエネルギー源になっているような気がします」

英雄色を好むと言うが、その言葉、女性にもあてはまるのかもしれない。精力的に生きている人ほど、セックスに対しても積極的だ。

家庭の外での恋愛がいつまで続くのか。ばれたらどうするのか。不安もリスクもあるだろう。それでも妻たちの恋愛は止まらない。ある種の「生きている証と実感」を、無意識のうちにそこに求めている可能性も高いような気がしている。

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