「住まいや暮らし」に関する助成金/給付金
次に、住まいや暮らしに関する助成金・給付金をみてみましょう。耐震診断費用・耐震補強工事費の助成
自治体によっては、住宅の耐震診断(通常10~20万)を無料で行ったり、耐震診断の後に補強のための工事が必要となった場合、工事費を助成しているところもあります。ただし、住宅の規模や構造、建築時期などに制限があります。また、予定戸数や予算枠に達した場合、助成の受付を終了することもありますので、耐震補強工事を考えている方は早めに市区町村に問い合わせましょう。【届け出先】市区町村役場
リフォームへの助成
上記の項目は耐震に関する助成金でしたが、それ以外の目的でも助成を受けられる「住宅リフォーム制度」を行っている自治体もあります。助成対象は、バリアフリー住宅、エコ住宅、3世帯住宅へのリフォームなど、自治体によってさまざまです。地域経済の活性化のため「地域の建築業者に発注すること」を条件とする自治体も多くみられます。
この助成制度は、申請期間が短く、助成件数も決められている場合が多いため、リフォームを考えられている方は、あらかじめ自治体のホームページなどでチェックしておきましょう。
緑化推進事業補助金
屋上やベランダの一部(もしくは全部)に草花、芝生などを植える場合に、補助金がもらえる制度です(条件付)。屋上の緑化と聞くと一般の家庭では難しそうな印象を受けますが、自宅のプランターや生け垣、花壇、ベランダなども対象になる場合もあります。東京都品川区では、容積100リットル以上のプランターであれば見積額の半分が助成されます。世田谷区では、新たな生垣の造成、または既存の塀を生垣などへ変更したり、花壇の造成・シンボルツリー植栽等に対して、合計25万円までの助成を行っています。ブロック塀撤去時の費用まで助成される場合もあります。
こうした緑化工事を行う際には、自治体の情報をチェックしましょう。
【届け出先】市区町村役場
雨水利用設置助成金
屋根に降った雨を地下に浸透させる「雨水浸透施設」や、雨水を貯めるタンクなどの設置に対して、助成を行っている自治体が多くあります。近年、台風や突発的な豪雨など、全国各地で大雨による被害が出ています。都市部においては、地下鉄や地下街などに水が流入し問題となっています。こうした被害の軽減を主な目的として、各自治体は雨水の利用を推奨しています。東京都練馬区では、「浸透ます」の設置1件あたりに最大40万円まで助成。雨水浸透施設とともに設置する雨水タンクは、本体価格の半額(限度額25,000円)まで助成されます。
【届け出先】市区町村役場