2階浴室の心配ごとは。こんなところ
仮にバスルームの広さが1.6m×1.8mなら面積は2.88平方メートルで、床に掛かる荷重は水を入れたとして100kg/平方メートルです。1平方メートルあたりの床荷重は300kg/平方メートルくらいを想定していますので大丈夫です。
一般的な水道直圧式のガス給湯器であれば問題ありません。しかし、オール電化など貯湯型給湯方式の場合には問題になることがあります。また、2世帯住宅の場合などで、給水管の径が20mm以下のときは弱くなります。これはキッチンを2階にしたときも言えることです。
浴室の真下の部屋では「いま入っているな」と分かる程度の音は聞こえます。できれば真下に寝室は避けた方がよいでしょう。
購入者のライフスタイルに合えば問題ありません。ただ中古住宅では敬遠されることがあると、ある不動産屋から聞いたことはあります。
2階に浴室がある場合は不利になることもありますが、1階の天井に点検口を設けたりしてメンテナンスを容易にできるようにしておくなど、維持管理のしやすさが重要になります。長期優良住宅の認定を受けたい時には、必ず最初にその旨を設計者に伝えておくことが大切です。
メンテナンスが容易にできるよう、1階天井には点検口が必要となる。
ガイド佐川旭のアドバイス
住まいの間取りを考える際、パブリックゾーンとプライベートゾーンに分けて考えます。多くの場合1階をパブリックゾーンにし、2階はプライベートゾーンに分けます。
住まいの中でもっともプライバシーが要求されるスペースは、トイレと浴室です。トイレは1階と2階に設ける人が多くなってきました。浴室を1階にするか2階にするかは、間取り全体を考える上で極めて重要なキーポイントになるということです。
長い視点にたってメリット・デメリットを考慮し、自分たちのライフスタイルに合った選択をすることです。