寝室の近く、それとも水まわりの近くですか?
敷地状況にもよりますが、都市部の住居では、2階に浴室を設ける人が以前に比べて多くなってきました。もちろん、システムバス(ユニットバスルーム)の性能が良くなり水漏れの心配がなくなってきたという理由もあるでしょう。では、2階に浴室を設けるチェックポイントを考えてみます。
浴室を、1階にするか2階にするか、という考え方は、水まわりの近くに配置するか、寝室の近くにするか、ということです。
2階浴室のメリット・デメリットは?
■メリットはどんなところ- 敷地が狭い都心部では、日当りを考え2階に物干しスペースを設けます。『脱衣→浴室へ』『脱衣→服を洗濯→物干し』の流れを考えると、洗濯物干しまでの流れがとても楽です。
- 湿気などを考えると、浴室の窓は開け放しにしたいものです。近隣の状況にもよりますが、防犯上安心で視線を気にすることなく、窓を開けることができます。
- 2階を夫婦寝室、子ども部屋、納戸、トイレ、そして浴室にすると完全なプライベート空間になります。仮に1階で来客があったとしても気にすることなく入浴することができます。
- 2階にすると、天井を高くして開放的に、またトップライト(天窓)を設けることで夜は星を見ることもできます。
- 2階に水を運ぶ配管、又排水をする配管が必要となるので、パイプスペース(P.S)を設置しなければなりません。
- システムバスではなく自分の好きなタイルを貼りたいなど、在来工法で行うのであれば、万一漏水した場合のことを考えておかなければなりません。
- 老後に掃除などで2階に行く階段の上り下りが大変になるかも知れません。
- システムバスの種類にもよりますが、1階の天井が多少低くなる場合もあります。
- 坪庭などはつくれません。もちろん庭の植木を眺めることもできません。