大学受験で全滅する学生がほとんどいない理由
就職活動した学生のほとんどは、きっと1度は経験したことがあるであろう「持ち駒ゼロ」。選考中の企業が0社になることを言うのだが、本来はそこからまた選考する企業を増やしていきさえすれば内定を獲得できるので大きな問題ではない(ガイドも毎年持ち駒ゼロ学生にたくさん会う)。しかし学生にとっては受けた会社すべてから不合格をもらうという人生で初めての経験なので、パニックになるのも仕方がない気がする。大学受検では偏差値や模試が合格率の高い大学を示してくれる
一方、大学受験ではこうした「全滅」を経験することがほぼないのではないだろうか。理由は簡単で偏差値や模試があり、受験の本番前に自分の実力であればどのくらいのレベルの大学に行けるかを事前測定することができる。だからむやみに憧れで最難関の東大を受けたりはしない。頑張れば行ける大学を数校選び、その学校に合った勉強をして受験し、受かった中から一番志望度の高い学校を選ぶ。こうした方法は、とても効率が良いと思う。
しかし就職活動にはその偏差値や模試がない。あってもSPIなどの筆記試験の模試くらいだが、筆記試験の点数が高いからといって即内定にはならないのが就職活動の難しいところ。だから憧れの有名企業を数十社受けても、どこからも内定がもらえないということが起こる。その後も就職活動を継続していけばいいのだが、とりわけ2016年新卒は選考スケジュールが短期化すると言われているので、出来れば人気企業を受ける時ほど事前に難易度把握をして合格率の高い企業を受けるべきだ。ではどうすれば、志望する人気企業の合格率を事前に測ることができるのか?ガイドがオススメするのはこれから紹介する3つの方法だ。
過去3年以内に自分の大学から採用されている社員がいるか
1つの目の合格率の測り方は「出身大学」で測る方法だ。よく学生や親から「出身大学は就活に影響しますか?」と聞かれることもあるが、ガイドは基本的には「影響はありますよ」と応える。だいたいそれを聞くと「やっぱり」と諦めてしまう学生もいるのだが「どんな影響があるのか」をちゃんと理解してほしい。
基本的に企業はどこも「○○大学だから採用!」ということはないし、その逆もない。ただ毎年の採用実績の多い大学は、やはりその年も採用可能性が高いと考えている。だからまずは受ける企業に自分の大学から過去3年以内に採用実績があるかを調べてみよう。採用実績は就職サイトにも載っているし、人事担当者に聞いても教えてくれるはずだ。
もし実績になかったとしたら、企業にとっては自分の大学からの採用は初めてになることを理解した上で積極的にアピールしよう。採用実績大学を増やしたいと考える企業も多いので第1号になれる可能性は十分にある。またその企業が新卒採用を始めたばかりだったり、あまり知名度のない企業であれば大学の採用実績はそこまで気にする必要はない。