TOEIC

なぜTOEICでスコアを取るだけでは不十分なのか?(2ページ目)

「TOEICでスコアが取れればよい」と考えがちですが、そのようなスタンスで本当によいのでしょうか? 目標スコアを取った先のことも見据えた戦略と勉強法について考察していきます。

澤田 健治

執筆者:澤田 健治

TOEIC・英検ガイド

これからの時代で求められるTOEIC勉強法とは?

これまでは、「TOEICの勉強をしている間は、スコアアップ対策だけをして、英語を使えるようになることは一旦お預けにしてもよい」という暗黙の了解のようなものがありました。今でもその傾向は残っていますが、「スコアが高いだけでは不十分」という認識が徐々に広がってきています

実際、ガイド以外のTOEIC指導者の間でも、「スコアに見合った英語運用能力を身につけるべきだ」ということを主張される方がどんどん増えてきているのです。

また、「問題演習だけで、実質的な語学力を向上させる努力を怠ると、逆にスコアも頭打ちになってしまうことがある」ということも指摘されています。

TOEICには、ネイティブしか使わないスラングや慣用表現などは一切出てきませんので、国際人として我々がお手本とすべき、標準的な良い英語を学ぶことができます。せっかく良質な英語が学べるのに、TOEICをスコアアップのためだけに使っていたら、もったいないのです。

TOEIC素材を使って「使える英語」も身に付ける

リスニングセクションの勉強では、ただ放送文を聞いて理解するだけでなく、口を使って練習することで、「自分でも言えるようになる」ことを目指してみてください。そうすることで、聞き取りがより楽になると同時に話せる力もついていきます。

また、リーディングセクションで使われている英文は、「自分でも書けるか?」という観点で復習すると、ライティング力にもつなげられます。

このように、「聞く」→「話す」、「読む」→「書く」という意識を持つことで、TOEICの勉強から得られる能力が全然違ってくるのです。

みなさんもTOEIC対策を通じて、ぜひ「使える英語」も同時に身につけてみてはいかがでしょうか。

その具体的な方法については、以下の記事でご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

「TOEICスコアと英語力を同時に伸ばす勉強法」
「TOEICパート3・4対策/聞こえる耳に体質改善」
「TOEICパート5は14分で解く! 実力アップ作戦」

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