アイルランドが生んだ宝石のような音楽映画
『ザ・コミットメンツ』(1991年度作品)
アイルランドのダブリンでソウルバンドを作ろうとジミー(ロバート・アーキンズ)は、メンバーを募集。素晴らしい声のボーカル、コーラスなどメンバーが集まります。しかし、個性が強すぎる彼らは、バンドとしての成功とは裏腹に衝突を繰り返していく……。
サクセスしそこねたソウルバンドの物語とでもいうのでしょうか。個性が強いバンドほど裏ではぶつかり合う物なのですね。ユーモラスでイキがよい彼らだけど、若さゆえにまとまらないところがリアルです。
変わり者のボーカルとコーラスの女子は仲悪いけど、ステージの上では絶妙のハーモニー。これぞ音楽マジック! サントラも抜群です。
監督:アラン・パーカー 出演:ロバート・アーキンズ、マイケル・エイハーン、アンジェリナ・ボール、マリア・ドイル
『ONCE ダブリンの街角で』(2006年度作品)
ダブリンの街角で出会ったストリートミュージシャンの男(グレン・ハンサード)と移民の女(マルケタ・イルグロヴァ)の二人が、一緒に音楽を奏で、心惹かれあうけれど、女は家族を養う大黒柱。彼女は男への恋心と家族への愛情の狭間で苦しむという……切なさMAXの恋愛音楽映画です。
感性がピッタリ合い、それがやがて愛へと変わってゆくプロセスは恋が始まるときのドキドキを感じさせます。それだけに後半、二人の恋の行方が見えなくなっていくのが辛くて。音楽から始まる恋を描いた名作。トップで紹介した『はじまりのうた』と同じジョン・カーニー監督作です。
監督:ジョン・カーニー 出演:グレン・ハンサード、マルケタ・イルグロヴァ、ヒュー・ウォルシュ、ゲリー・ヘンドリックほか
>いかがでしたか?音楽映画はサントラ版とともに楽しめるのがいいですね。ドキュメンタリーも多く作られているので、また音楽映画特集したいと思います!