テクノポップ/アーティストインタヴュー

ジャミーメローの不思議なコラージュサウンド(3ページ目)

札幌出身の3人、MEMIさん、ナカムラタカノリさん、Qoooさんが勢いで東京へと…そして、ジャミーメローは、宇宙とコラージュと小鳥と夢の中で活動を始めました。津軽三味線や電子楽器ウダーともコラボした、わがままで、食欲旺盛な音のコラージュに溢れた最新作『いいわるい』についてお話ししていただきました。

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

わがまま感を自己投影

ガイド:
「me.」「不一致do you do?」などを聴いていると、自我と葛藤しながらも、結構周りは大変だろうなと思われる、わがままな女の子の世界が見えてきます。これは、やはりMEMIさんを自己投影したのでしょうか? メンバーの意見もお聞かせください。

MEMI:
その2曲は、、、とくにそうかもしれないです。
日記的感覚に近いっていうか…
自己投影…なるほど~。そういうことかもしれないです、新鮮!

Qooo:
一応僕も、女子のわがまま感を表現したフレーズを詰め込んでますけどね(笑)☆
両曲の間奏は特に、そんなイメージです。

ガイド:
バンド的なサウンドと思わせつつ、時折わざと音を外した感じ、そして電子音がコラージュされていきますね。その辺りが、ジャミーメローの不思議な魅力になっていると思います。このようなサウンドには、どのように進化していったのですか?

タカノリ:
自分の好きなものを掘り当てていったら、こんな形になっていきました。まるで、大きな石を削っていったら、自然に形ができあがっていったような感覚です。

Qooo:
その方向に僕も目線を合わせていったらこうなってました。

MEMI:
イメージする音を、浮かぶ絵とかで伝えています。

寂空さんの津軽三味線

ガイド:
6曲目の「白昼夢」でかなりイメージが変わります。自らシャミセニストと名乗っておられる寂空さんの津軽三味線が、とっても面白い使われ方をしていますね。寂空さんに参加してもらったいきさつは?

タカノリ:
友だちと一緒に寂空くんがステージに立ってて。

MEMI:
すごくかっこいい!と思って、ロックだなぁ!みたいな。
わたしがかっこいいとおもうものは、ジャミーメローと組み合わさってもかっこいいに違いない、と思って。
その日に言いました。いっしょにやりたいですって。

Qooo:

もー、ジャストフィット!

宇田道信さんの電子楽器ウダー

ガイド:
続く「イミテーションアース」では、宇田道信さんが発明した電子楽器ウダーが登場。ウダーの演奏は確かCTO Lab.のライヴで宇田さんが登場されて、観た記憶があります。大きなネジのような不思議な楽器ですね。どのようにウダーに興味を持たれたのですか?

MEMI:

ぜんぜん音楽と関係ない知り合いから、「飲み友だちにおもしろいやつがいるから連絡してみなよ」って、いきなり連絡先渡されて。よくわかんないまま連絡して。そしたらおもしろかったので、参加してもらいました。

Qooo:
もー、ジャストフィット!
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