テクノポップ/アーティストインタヴュー

ジャミーメローの不思議なコラージュサウンド(2ページ目)

札幌出身の3人、MEMIさん、ナカムラタカノリさん、Qoooさんが勢いで東京へと…そして、ジャミーメローは、宇宙とコラージュと小鳥と夢の中で活動を始めました。津軽三味線や電子楽器ウダーともコラボした、わがままで、食欲旺盛な音のコラージュに溢れた最新作『いいわるい』についてお話ししていただきました。

四方 宏明

四方 宏明

テクノポップ ガイド

テクノポップを中心としたレコード蒐集癖からPOP ACADEMYを1997年に設立。2016年に『共産テクノ ソ連編』を出版。さらに、プロダクトリサーチャーとして、商品、サービス、教育にわたる幅広い業種において開発コンサルティングに従事。Twitter(hiroaki4kata)も随時更新。

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札幌のグルメ案内

ガイド:
札幌は僕も何度か訪れたことがありますが、食べ物は旨いし、風光明媚だけれど繁華街もあって、好きです。札幌に行ったら、お勧めのスポットがあれば、教えて下さい。

Qooo:
ありがとうございます。
ラーメンすかねぇ、観光スポット以外の。

タカノリ:
スープカレー!
西11丁目にある、「ぷるぷる」ってお店の角煮カレーが好きです。
…食べたくなってきた

MEMI:

わたしは、「モエレ沼公園」っていう、彫刻家のイサムノグチさんと札幌市がつくった果てしなく広い公園があるんですけど、おーーーーーきな噴水のショーをみてほしいです。
あとは「ピープルピープ」っていう、夜しかやってないパフェやさん。

ガイド:
お勧めスポットがどちらかと言うと、お勧めグルメ案内になってしましたね(笑).。

キャペツとチェリーに込めた意味

ガイド:
今回は、最新アルバム『いいわるい』を中心にお訊きますが、結成からすでに自主制作で3枚、流通盤として2枚のアルバムをリリースされているんですね。ここまでは、平坦それとも険しい道のりだったのでしょうか?

タカノリ:
平坦ではありませんが、着実にいろんなことが経験できて、険しい道のりというよりは、階段を上っているような気持ちです。

MEMI:
いまが道のりのどこかっていうのもよくわかんないね、過ぎてみないと。

ガイド:
流通盤の1st『めとめ。me to me.』からは、「キャペツとチェリー」のPVが公開されていますね。バンドのキャッチとして「宇宙とコラージュと小鳥と夢の中のような」とありますが、映像からもそういった世界観が伝わります。いろんなものを詰め合わせた箱庭のようなサウンドとヴィジュアル。どちらも八百屋さんにあるだろうけれど、キャベツとチェリーは普通組み合わせない(笑)。

めとめ。me to me. (amazon.co.jp)
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めとめ。me to me.


キャベツとチェリー (YouTube)

MEMI:
キャベツはおおきくやさしい男の子の象徴、チェリーは女の子のご機嫌をとる甘いものの象徴です。…ひみつなんだけど(笑)。

コラージュがずっと好き

ガイド:
では、2014年7月にリリースされた最新作品『いいわるい』についてお伺いします。アートワークは、MEMIさんがずっとされているんですよね。『デザイン と。』からは、コラージュ・アートが全面に出ていますが、結構歴史があるコラージュという技法に興味を持ったきっかけとかあれば、教えて下さい。

いいわるい (amazon.co.jp)
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いいわるい


『いいわるい』ダイジェスト (YouTube)

MEMI:
コラージュは札幌にいたときからたぶんずっと好きで、音楽よりも油絵をすごく描いていた時期があるんですけど、そのときもキャンバスに布を張ったりして描いてました。
純粋なコラージュとはちょっと違うかもしれないんですけど、ジョセフ・コーネルのボックスアートが好きです。影響を受けている気がします。

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