子供が公園から帰りたがらない……スムーズに帰る方法は事前準備!
子供が公園から帰らないときの対処方法とは。子供に心の準備の時間をあげましょう。
「事前の準備」と言っても難しいことではありません。行く前に帰りの時間が決まっていることを伝えればよいのです。「話をしても理解していないし、言っても意味が無い!」そんな声が聞こえてきそうですが、子供はしっかりとママの話しを聞いています。話を聞いていても、「遊びたい!」という気持ちを優先されてしまうのが、この時期の特徴なのです。そんな子供の姿を踏まえて、お家から出る時には「お昼には帰ってこようね」「時計がなったら帰ってこようね」と、帰る時間が決まっていることを伝える。そうすることで、子供も心の準備ができます。
今からご紹介する3ステップは、公園から帰る時の関わり方です。公園から帰る時だけでなく、お友達の家から帰る時、遊びを切り上げる時等、色々な場面で応用することが出来ます。急に遊ぶことになった際も、「事前の準備」として一言声をかけるようにしましょう。
<目次>
ステップ1 ~公園遊びを楽しむ子供の気持ちに心から共感する~
まずは、目の前にいる子供の「遊びたい」「楽しい」という気持ちに、思いっきり共感することから始めましょう。「帰りたいのに帰れない」と感じているママは、この過程を飛ばしがちなので要注意。子供は"今の気持ち"を受け取ってもらえないことには、動くことができないのです。共感する時のポイントは、初めは「現在形」で受け取り、徐々に「過去形」にして声をかけること。「○○楽しいんだ~。○○楽しかったね。良かったね。」という具合です。これだけで子供の気持ちの中で、未来に進んでいる感覚が生まれてきます。「そろそろ帰ろうね」と声をかけると、必ず返ってくる「やだ!」という返事。良い返事が聞けることを期待すると、期待した分イライラします。声をかける時には良い返事は返ってこないものと、心積もりをするとよいでしょう。そうすることで、ママの心のダメージが少なくて済みます。
ステップ2 ~帰っても楽しいことがあることを伝えると子供は動く~
子供のこころをつかむもの。それはママが一番良く知ってるはず!
共感した後は、帰ってからの楽しいことを伝えましょう。例えばこれから食べる食事のメニューやおやつの話。帰り道の途中で子供の好きなものが見られるのであれば、「電車見られるかな」「あのお家のワンワンいるかな」等です。ポイントは公園から家までの道のイメージ、そして帰ってからの楽しいことが具体的にわかること。子供が興味を持ちそうな、ワクワクするようなことを伝えるように。
この場面で1つだけ注意してほしいことがあります。それは帰ってからの楽しいことではなく、今ある場所のイメージを悪くすること。例えばよくあるのは、「暗くなってきたらお化けが出る」「怖いお兄さんが来る」等ですが、これは今まで楽しかった時間も台無しにしてしまうくらいのインパクトがあります。恐怖心をあおるのは、後々子供の不安定さにつながるリスクもありますので、それよりはこれからある楽しいことに意識を向けるようにする方が良いでしょう。
ステップ3 ~「さよならの儀式」でその場所とお別れする~
最後のステップは、「さよならの儀式」です。最後に何をしてから公園とお別れするか、子供に問いかけてみましょう。例えば、帰る前に滑り台を一回滑る、今まで遊んでいた遊具に「さよならのタッチ」をする、ブランコで10数えてから帰る等、お子さんが好きな方法で、その場所にお別れができると良いでしょう。これは、「もうおしまい」という気持ちを受け入れる過程になります。もしかしたら帰りたくなくて涙を流しながら、「さよならの儀式」をすることもあるかもしれませんが、大きく拒否をしていなければ、お子さんなりに受け入れていると受け止め、お別れが出来たことを認め、終わりにしても良いと思います。
子供を公園から帰らせるために、親は子供の気持ちをわかってあげよう
公園からなかなか帰れないことはママにとってもストレス。帰れないから行きたくないと思うこともあります。いつまで続くんだろう……なんて途方もなく感じることもあるでしょう。でも、この3ステップを積み重ねることで、子どもにとってママは「気持ちを分かってくれる人」になります。子どもの中でその感覚が育つことは、子育ての中で大きなプラスです。そしておしまいのラインはしっかりと守りましょう。あまりに「おまけ」をしていると、子どもの中で終わりのラインが不明確になり、混乱をまねきます。終わりの時間が来たらおしまいにしましょう。そうすることで、だんだん切り上げも上手になっていきますし、短い時間でも遊びをまとめられるようになっていきます。
今大変!と思っているママは、日頃一生懸命関わっている証拠。是非この3ステップをお試しいただき、お子さんの成長を積み重ねている感覚を味わっていただけたらと思います。
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