ほめたのに、喜んでない?

子ども

ほめても子どもは白けた顔。次第に表情が曇ってきて、しまいには「言わなきゃよかった」とまで……。そんな時は、ほめ方に問題があるようです。

子どもはほめて育てたい。そう思っているママは多いと思います。でも、ほめても子どもはなんだかビミョーな表情で、あまり喜んでいない様子……。そんな時は、あまり上手なほめ方をしていないようです。


NG1:素っ気なくほめる

「ふーん、すごいじゃん」「へぇー、よくやったね」……これ、やってないようで、意外とやっています。夕食の準備でバタバタしている時、下の子の用事をしている時、友達のSNSの投稿を読んでいる時、などなど。上の空で聞いて、相槌のようにほめている時はありませんか。

「ねえねえ、聞いて!」と子どもが言ってくる時には「がんばりをほめてほしい」ということも多いもの。忙しくしているとついつい「後でね」と言ってしまいがちですが、子どもが親にほめてほしいというタイミングは、自分に自信をつけて、ぐっと成長していくチャンスの時。逃さないようにしたいものです。

ほめる時は、子どもの目を見て、笑顔でほめましょう。


NG2:漠然とほめる

作文や絵を「これ見て」と持ってきたとき、「いいね」「上手だね」と漠然とほめていませんか。親は「全体的な高評価」をしているつもりだったり「絶賛」しているつもりだったりもするのですが、子どもはあまりほめられたと感じないようです。

大人でもそうではありませんか。自分の仕事について他の人の意見をもらいたいと思った時「いいんじゃないですか」とだけ返されたら、却って不安になりませんか。この人は自分の仕事になんて関心を持っていないんだと思いませんか。

ほめる時は「全体」と「部分」の両方をほめましょう。「ここの明るい色使いがいいね。心があったかくなる感じがするよ」とか「この言い回しがステキだね。悲しい気持ちが伝わってくるよ」とか、具体的にほめることによって、子どもは自分がどこを伸ばしていけばいいのかがわかります。


NG3:結果だけをほめる

「スイミングの進級テストに合格した」「逆上がりができた」「テストが100点だった」など、ほめやすいタイミングはありますよね。ただ、「合格」や「達成」といった結果ばかりをほめると、子どもは自分がほめられたという感覚が薄くなるようです。「お父さんは100点を取ってくる子どもが好きなんだ」と感じてしまったり。それが進むと「合格できなかった自分はダメだ」というふうに、子どもが自分を否定するようになっていきます。

これから先の長い人生、不合格になることもあれば、どんなに頑張ってもクリアできないことも出てきます。100点ばかり取り続けるのは不可能だし、そもそも、そんな人生はしんどそうですよね。挫折を繰り返しながら、子どもは自分の個性を見つけていきます。

頑張ってもダメだったとき、自分をキライにならない子どもに育てたいですよね。そのためには、結果だけをほめるのではなく、そこに至るまでの頑張りをほめましょう。


NG4:人と比較してほめる

「クラスで一番だった」「○○ちゃんに勝った」などなど、子どもにとっては誇らしいタイミングです。でも、前述したとおり、そこに至るまでの努力をほめたいものですね。

また「代表に選ばれた」「作品が入選した」など、人から評価されたことにあまり価値を置きすぎないようにしましょう。選ぶ人間が変われば、選ばれる人間も変わるというのが、人の世の常。「人から認められる」ことよりも「自分で自分を認められる」方がステキだと思いませんか。


NG5:ほめた直後にダメ出しする

「すごいね、毎日早起きして頑張ってたもんね。ママもうれしいよ!」と、そこで終わればいいものを、「でも、勉強も頑張りなさいね。この間のテスト見たわよ」とか言っていませんか。子どもは、いい気分も台無し。ほめられたことも忘れてしまい「言わなきゃよかった……」と思うのがオチ。

「じゃあ、次は○○を目標にしなきゃね」というのも同じです。これがクリアできたら次はコレ、というふうに、ずっと親から目標を立てられると子どもは息苦しいもの。まじめな子ほど頑張りすぎて力尽きてしまいます。

ほめる時は、ほめることに集中しましょう。ダメ出しするのは別の機会に。次の目標は、今回の喜びや興奮が落ち着いた頃に、子ども自身が決めるでしょう。


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※乳幼児の発育には個人差があります。記事内容は全ての乳幼児への有効性を保証するものではありません。気になる徴候が見られる場合は、自己判断せず、必ず医療機関に相談してください。