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松坂の復活は日本のマウンドの軟らかさ克服にあり(2ページ目)

ソフトバンク・松坂大輔投手が、宮崎キャンプでブルペンに入り、捕手を立たせたまま投球練習を行った。しかし、自ら報道陣にブルペンからの退出を願い出て、異例の非公開練習となった。

瀬戸口 仁

執筆者:瀬戸口 仁

野球・メジャーリーグガイド

メジャーと日本の“差”を再び克服するのは難しい

メジャーリーグから日本へ復帰して、1年目に2ケタ勝利を挙げた日本人投手は、2003年の阪神・伊良部秀輝(13勝)と2006年のヤクルト・石井一久(11勝)の2人だけ。松坂が今季の目標に挙げた200投球回をクリアした投手となると1人もいない。

それだけメジャーと日本との“差”を再び克服するのは難しいという証拠である。“平成の怪物”といわれた松坂への期待は大きい。工藤新監督の期待はもちろんだが、ファンの熱視線も半端ではない。

宮崎キャンプ初日、メーングラウンドからサブグラウンドへの移動する際は、ひと際大きな声援が飛び、練習後、バスに乗る前にファンにサインを書き始めると、大勢のファンが押し寄せ、仕切っていたポールが折れ、あわや将棋倒しになりそうになった。そのためたった2分で中止。本人も驚くフィーバーぶりなのだ。

この期待に応えるためにも、かつての感覚を思い出し、日本仕様に戻さなければならない。この点に剛腕復活がかかっていると言ってもいいだろう。
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