家族から友達へ対人関係が広がる幼児期

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同年代の友達が遊んでいる所でも、友達の輪に入らず、ひとりでいるわが子、親としては集団に馴染んでいくためにも友達と遊んでくれれば……と感じることはないでしょうか

2歳前後になると、子供の対人関係は家族から友達へとその世界は広がっていくでしょう。

この頃、友達と一緒に遊ぶ環境をつくることは、子供の健やかな成長にとても良いことです。友達と楽しそうに遊ぶわが子の姿を見ることは、親にとっても嬉しいことでしょう。

ですが、同年代の子供が遊んでいる所に連れて行っても、友達の輪に入らず、ひとりでいると、親としては、もどかしさを感じたり、集団に馴染んでいくためにも友達と遊んでくれれば……思うことはないでしょうか。

友達の輪に入れない、一緒に遊ぶ事が苦手な子供には、親はどのように対応していけばよいのでしょうか……幼児期の友達関係についてと3つの対応法を説明します。

要求が通らないことを初めて経験する友達デビュー

誕生したての赤ちゃんの世界は、お母さんと自分の二人だけの向かい合った関係です。やがてその関係は家族、身近な友人と成長とともに徐々に広がっていき、2歳前後から「友達と一緒に遊ぶ」ことを覚え始めます。

それまで、親や家族とだけの関わりだった子供は、自分の意志や要求をほぼ受け入れらていました。

ですが、行動範囲や対人関係が広がり、友達との関わりができてくると、なかなか自分の思うようには受け入れてもらえないでしょう。

友達とのトラブルを繰り返しながら、仲良く遊ぶことを学ぶ

子供が友達と関わりを持って遊べるようになるには、まず同年代の子供とトラブルを体験することから始まります。

今までの親と自分の関係とは異なり「友達は、自分が考えているようには必ずしも考えないのだ」と分かり始めます。

そしてトラブルの葛藤を乗り越えるにはどうしたら良いのか考え、友達の考えを推測し、尊重し、自分の考えも表明するように試行錯誤をします。

これを繰り返し、徐々に友達と仲良く遊べるようになっていくのです。

お友達の輪に入って上手く遊べない子供は、この葛藤の中で自分なりに試行錯誤し、様子をうかがっている時かもしれません。ですので、親はしばらく見守る形で様子を見ていても良いでしょう。

しばらくしても状況が変わらないようでしたら、次にお伝えする発達心理学の観点からの3つの対処法を試されるとよいでしょう。

1、子供に言葉で促す「治療的対処法」

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お友達の輪に入るのが苦手な子には「『あそぼ~』と言って、一緒に遊んでごらん。楽しいよ、お母さんがこっちで見ていてあげるから」と声掛けをしてあげましょう

この「治療的対処法」は、子供の欠けている点に注目し、知識や態度、技能を直接子供に、言葉で教えて、身につけてさせていく方法です。


子供はどうやって、友達の輪に入れば良いのか分からないかもしれません。ですので、その方法を言葉で教え、行動や態度を後押しするのです。

例えば、
「お友達に『あそぼ~』と言って、一緒に遊んでごらん、楽しいよ。
お母さんがこっちで見ていてあげるから」と
いう感じで子どもに声掛けをし、安心させ、仲間に入る方法を言葉で説明する方法です。


2、親が一緒に仲間に入って遊ぶ「補償的対処法」

この「補償的対処法」は、子供が学びやすい場面を構成したり、導入したり、子供が信頼する他者が見本を見せる方法です。

例えば、
親が子供の手をとって「一緒に遊んでね~」と言って、
子供と一緒に友達の輪に入り、親も何らかの役割を担当し、
実際に子供たちの仲間に混じり、初めの間、一緒に遊ぶ方法です。


3、その時は集団に入れず、ひとり遊びを続けさせる「最恵的対処法」

この「最恵的対処法は、子供は友達と遊べないのではなく、ひとり遊びに熱中しているだけと考えて、無理に友達遊びに導かない方法です。

その時、熱中していること、例えば一人で絵を描いていたなら、その行動を止めず、絵を描き続けさせます。その子供の好きなこと、得意な分野を伸ばすという考え方です。

やがて、絵が上手になれば、自然に友達の方から、「絵」を話題に寄ってきてくれるようになるでしょう。そこから、自分の考えを表明していき、友達と交流していく方法を身につけていくのです。


先ずは子供の意志を確認し、そして個性を尊重する

子供が友達と一緒に遊べるように、親がこれらの支援するとき、気をつけたいことがあります。それはまず子供に、「お友達と一緒に遊びたい」という意志を確認することです。

遊びたいのに、遊べないのであれば、子供の様子を見ながら、「治療的対処法」と「補償的対処法」を織り交ぜて関わっていかれれば良いかと思いますが、もし現時点であまり友達と遊びたいという気持ちが見られなければ、「最恵的対処法」を行ってください。

この方法は、子供の得意分野での自尊感情が芽生え、物事に対する積極性も養われますので、今は苦手な領域でも、「本人が必要だ」「やってみたい」と興味が湧けば、大きな学習への意欲へとつながります。

いずれの方法にしても、子供がお友達の輪に入ることができず、上手く遊べないときは親は焦らず、おおらかにしっかり見守ることが大切です。


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※乳幼児の発育には個人差があります。記事内容は全ての乳幼児への有効性を保証するものではありません。気になる徴候が見られる場合は、自己判断せず、必ず医療機関に相談してください。