ソフトボール規則で定められているグローブのルール
ソフトボールのグローブには規則で定められる下記のようなルールがあります。
- グローブは全てのプレイヤーが使用してよいが、ミットは捕手と一塁手だけが使用できる。
- 投手が使用するグローブは、ひもを含め多色でもよいが、球以外の色でなければならない。
- 他のプレイヤーは、どのような色のグローブを使用してもよい。
- グローブの寸法として、網の幅は12.7cm以下、親指先から手首までの長さは23.5cm以下、人差し指から手首までの長さは35.6cm以下でなければならない。
などです。このように、ミットは捕手と一塁手だけしか使用できないということになっています。「ミット」とは、外から見れば4本指がくっついて、親指だけが独立した形に見えますが、「グローブ」の方は外から見ても5本指の形がわかる作りになっています。グローブは誰でも使用できますから、もし一塁手や捕手がグローブを使用していても問題ありません。また、投手以外のグローブやミットはどんな色でも構わないことになっています。
ソフトボール用、野球用など……グローブの種類は種目や年代で異なる
グローブにはソフトボール用以外にも、硬式野球用、軟式野球用、少年野球用など、種目の違いやボールの種類によって異なっています。なかには、軟式野球/ソフトボール兼用や、軟式野球/硬式野球兼用などのグローブもあります。当然、右投げの人は左手にグローブをはめ、左投げの人はその逆で右手にはめますが、両投用のグローブというものもあります。ソフトボールのグローブはボールが大きいため、グローブが大きく、ポケットも深めに作られるなど捕球しやすい構造になっていますので、ソフトボールや野球を専門的に始める際には種目の特性にあったグローブを選択するのが無難でしょう。
ソフトボールのポジション別のグローブの違い
規則に定められるように、キャッチャーならキャッチャーミット、ファーストならファーストミットを使います。その他のポジションはほぼ同じ形状のグローブを使いますが、ピッチャー用、セカンド用、サード用、ショート用、外野手用のものが各メーカーからも販売されています。それらの特徴は以下のようなイメージです。- ピッチャー用:ポケットが深めの物が多い(球種を見抜かれないため)。
- セカンド用:守備範囲が広い上に、ダブルプレーやグラブトスなどの素早いプレー、あらゆる方向への送球が求められるため、浅く広いコンパクトなグラブが多い。
- サード用:強烈な打球を確実にキャッチするため、内野手用の中では縦長でポケットが深く、厚く大き目のグラブが多い。
- 遊撃手用:広い守備範囲、深い位置からの一塁への送球、ダブルプレーやカットプレーなど、広い守備範囲をカバーしながら、素早く長距離の送球が求められるため、セカンド用に近い大きさのものからサード用に近い大きさのものがある。
- 外野手用:広範囲のゴロやフライを確実にキャッチすることが求められ、ランニングキャッチ、内野やバックホームの送球などが多いため、縦長で大きくよく開くグラブが多い。
これら以外にも、オールラウンド用として、どのポジションにも特化していない、あらゆる守備位置に適した構造のグラブも多数販売されています。ソフトボールの未経験者や、経験が浅くポジションが未確定な人はオールラウンドタイプを準備するのがよいでしょう。試合では使用しませんが、トレーニンググラブというものもあります。これは、捕球から送球への一連の動作を練習するグラブで、手のひらで捕球する感覚を養うため大変小さな構造になっています。
ソフトボールのグローブを選ぶときのポイント
- グローブをはめる手を確認しましょう(右投げの人は左手にグラブをはめます)。
- 自分の手の大きさに合ったグローブを選びましょう(実際にはめてから購入する)。
- 手を入れる部分が手首にフィットしているか確認しましょう。
ソフトボールは野球に比べてボールが大きいため、野球用のグローブを代用した場合、ボールがグローブからこぼれてしまうことがあります。やはりソフトボール専用のグローブのほうが収まりがよいでしょう。
上記に紹介した基準以外にも、色やデザイン、メーカーなどの好みもあるでしょう。また、グローブは使っていくうちに柔らかくなっていきますが、購入の際にあまりにも硬いグローブは使いにくいため初心者は避けた方がよいです。
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