用具の違い

■ボールが大きい
ソフトボールで使用するボールが、野球よりも大きいのはよく知られていることだと思います。それ以外にも、野球ボールにゴム製の軟式ボールと革製の硬式ボールがあるように、ソフトボールにもゴム製のものと革製のものがあるのはご存知でしょうか。

小学校から大学の体育の授業ではゴム製のものが使われますが、競技スポーツとして実施される日本リーグや国際大会では革製(黄色)のボールが使用されています。また、ボールの大きさは、1号球、2号球、3号球に分類されており、以下の通り用途が異なります。
 
  • 3号球は中学生以上の一般用で周囲が30.5cm
  • 2号球は小学生向けで周囲は28.6cm
  • 1号球は小学校低学年向けで周囲は26.7cm

小学生の体力テスト(文部科学省 新体力テスト 6歳~11歳)の「ソフトボール投げ」は1号球が使用されています。国際大会などで使用される革製ボールは3号球の大きさとほぼ同じです。

■バットが細い
ソフトボールでは野球のバットよりも細いバットが使われます。1号バット~3号バットまで、ボールの号球サイズに対応した3種類のバットがあります。現在市販されている多くは金属製やカーボン製ですが、木製や竹製のバットの使用も認められいます。日本ではミズノ社製や、アメリカのウィルソン社(ブランド名:DeMARINI(ディマリニ))製バットが比較的人気が高いようです。
 

フィールドの違い

■塁間が短い
ソフトボールのフィールドは野球より狭く、塁間は野球の3分の2しかありません。また、野球ではピッチャーマウンドがありますが、ソフトボールのピッチャーは平坦な場所から投球します。ソフトボールのバッターボックス(91cm×213cm)は野球(121.9cm×182.8cm)に比べ、横幅が狭く縦が長いという形状になっています。

■ピッチャーの投球距離が短い
野球の投球距離が18.44mであるのに対し、ソフトボールでは男子14.02m、女子13.11mとなっています。ソフトボールの一流のピッチャーが投げる120km/hのボールの体感速度は160~170km/hに匹敵すると言われています。

■一塁がダブルベース
ソフトボールでは、一塁ベースが長方形のダブルベースとなっています。ダブルベースは中心から白とオレンジに色分けされており、白色ベースが内側、オレンジ色のベースが外側で、一塁線をまたぐように置きます。

基本的に野手は白色を使用し、打者走者はオレンジ色のベースを使用します。野手との接触を避けるため、打者走者はファウルラインの外側に設けられたオレンジ色のベースを踏むように設定されたものですが、一塁を通過して次の塁に進塁する場合などは白色ベースを使用してもよいことになっています。
 

プレースタイルの違い

■ピッチャーが下投げ
これが一番大きな違いかもしれません。ソフトボールのピッチャーは下手投げがルールで義務付けられています。その際、肘と手首が体の側を通過しなければならず、体から離れての投球はイリーガルピッチ(不正投球)となります。また、腕の回転を2回以上させるのは禁止されています。

■ランナーはリードしてはならない
ソフトボールではピッチャーの手からボールが離れるまでは塁から離れることができません。

■イニングは7回まで
野球のイニング数は9回までですが、ソフトボールは7回までしか行われません。また、7回までに決着がつかない場合、野球の様な延長戦は行わず、8回からは「タイブレーク制度」(ノーアウトランナー2塁の状態から始まる延長戦)で行われます。

■一度交代した選手が再びプレーできる
ソフトボールでは、スターティングメンバーのみ、一度交代し試合から退いた後も、一回再び同じ打順に復帰することができるリエントリー制度があります。そのため、試合の序盤から代走や代打が起用される事がよくあります。

例えば、高校野球の甲子園大会などではワンポイントリリーフで野手をピッチャーに起用し、ピッチャーが一時的に野手を守るという場面がよく見られます。ソフトボールの場合は、一度ベンチに下がった場合も再びピッチャーとしてプレーすることができるのです。

ソフトボールは、170km/hに及ばんとする体感速度のボールを打ち返す技術や、フィールドが狭いためより素早い送球が求められるなど、野球よりも難しいスポーツであるとも言えるかもしれません。

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