輸入車/注目の輸入車試乗レポート

フォード マスタング試乗「良くできたGTカー」

グローバルモデルへと進化した第6世代、初の右ハンドル仕様に先立ち、2.3リッターの左ハンドル仕様が限定モデルとして日本上陸した。2.3リッターのダウンサイジングエンジンを搭載、非常に良くできたGTカーとして登場しました。

西川 淳

執筆者:西川 淳

車ガイド

右ハンドルの前に限定仕様で早期導入したマスタング

フォードマスタング

今年後半の発売予定を前に350台限定で先行導入された50 Years Edition。ボディカラーは7色を用意、価格は465万円となる

2014年、50周年の節目を迎えたマスタングの第6世代がデビューした。一連のフォード・グローバル戦略にあって、フォーカスやフィエスタと同様に、新型マスタングにも史上初めて、右ハンドル仕様が設定されることになり、日本市場へも当然、欧州スペックのライトハンダーが上陸する計画になってはいた。

けれども、右ハンドル仕様の生産立ち上がりを待っていたのでは、日本への上陸が早くても15年末、へたをすると16年初頭にずれ込みかねない。14年のデビューから1年以上も遅れてしまえば、熱心なユーザーほど待ちきれなくなって並行輸入車を買ってしまう。

フォード・ジャパンは、早期導入に向け、本国へ積極的に働きかけた。北米仕様の左ハンドル仕様を日本専用50周年エディションに仕立てて、先に限定導入してしまおう。ナイスアイデアである。日本の熱心なユーザーは、インポーターの、そんな素早い、臨機応変な反応を待っていたのだから!
フォードマスタング

ロングノーズ・ショートデッキや逆スラントのフロントマスクなど伝統のデザインを持ちつつ、よりスポーティなスタイルに進化

というわけで、日本向けがマスタングの輸出第一号である。当然、プレス向け試乗会も、海外マーケットでは日本が最も早くなった。右はもちろん、左であっても専用スペックを待つヨーロッパより早く、日本のプレスは新型マスタングに試乗することができたというわけだ。

正式な日本仕様の上陸は来年末。そのときには、クーペ改めファストバックとコンバーチブルの2ボディタイプが選べ、エンジンも2.3リッター直4ターボのエコブースト310ps仕様に加えて、伝家の宝刀5リッターV8の425ps仕様もチョイスできるようになる。
フォードマスタング

トラクションコントロールやESCなどの安全装備を統合制御する車両安定化装置、アドバンストラックを採用。電動パワーステアリングは3モードが選択できる

一方、350台限定の50周年エディションは、エコブースト×ファストバックのみの組み合わせで、パフォーマンスパッケージと専用装飾(リアバッジ、室内プレート、ブラックレザー)が与えられている。
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