人気の軽自動車に対抗できる唯一!?の輸入車「フォルクスワーゲン up!」
気づけばこんなに値落ちしていて「おいしい!」という中古車をご紹介しているこの企画。今回はフォルクスワーゲンのup!(現行)をご紹介したいと思います。ワゴンRより全長と全幅がひと回り大きい全長3545mm×全幅1650mm×全高1495mm。1Lエンジン+5速の2ペダルMTの組み合わせとなります。JC08モード燃費は23.1km/L
2014年1月~12月の新車販売台数ベスト10を見ると、ダイハツタント(1位)、ホンダN-BOX(5位)、スズキワゴンR(6位)、日産デイズ(7位)、ホンダN-WGN(8位)、ダイハツミラ(9位)、ダイハツムーヴ(10位)という具合で、軽自動車が実に7台もランクインしています。
一方で、かつての入門車の代名詞であった1~1.5L以下のコンパクトカーでベスト10入りしたのは、ハイブリッドモデルを擁するホンダフィットのみ。
ベスト10の残りの2台はトヨタのアクアとプリウスです。つまり軽自動車かハイブリッドカーでなければベスト10入りは難しいという状況。
それにしても10台中7台が軽自動車ですから、その躍進ぶりには目を見張るものがあります。確かに最近の軽自動車は乗り心地もしっかり感も、装備も充実しています。もちろん低燃費で軽自動車税が安いから維持費も抑えられます。人気になってもなんら不思議ではありません。
個性的なデザインはゴルフやポロなどを手がけたワルター・デ・シルヴァによるもの。また欧州の衝突安全性能で最高となる5つ星を獲得しています。ラゲージのフロア高は2段階で調整することが可能
しかし、例えば私の父親のように「どうしても黄色いナンバーは嫌だ!」という方も少なからずいるでしょう。そんな人々に刺さったのが2012年10月に登場したフォルクスワーゲンのup!ではないでしょうか。
軽自動車より少し大きく、国産コンパクトより小さいサイズながら、欧州車ならではのしっかりした乗り心地と走りを実現し、しっかり“ガイシャ”感を持っています。
それでいて価格が軽自動車とほぼ同じ。例えば販売台数トップだったダイハツタントの価格が約120万~180万円(タントカスタム含む)なのに対し、デビュー当時のup!は149万~183万円。価格的競争力も十分だということです。
さて、そんなup!の中古車はいくらで買えるのか。原稿執筆時点での最安値は70.2万円です。2012年式/1.9万km/修復歴なしの4ドアのmove up!ですから、新車時価格は168万円。つまり新車の半額以下から狙えるようになってきたというわけです。
ついでにダイハツタント(旧型)も調べて見ると、同年式のL(新車時価格122万円)やX(同132万円)はほぼ同じ価格&走行距離で探せます。しかしup!と新車時価格の近いタントカスタムRSだと+30万円~という感じ。
同様にup!と新車時価格の近いホンダフィットRSも調べてみると、やはり+16万円~。つまりup!の中古車はおいしいのです。軽自動車やコンパクトカーの中古車を考えている方にup!をオススメする理由がまずここにあります。
もちろんup!の魅力はまだまだあります。次ページで詳しく見ていきましょう。