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4億円の節約をする男があなたの家計にアドバイス(2ページ目)

日本テレビ「スッキリ!!」をはじめ、テレビ・ラジオでご活躍の坂口孝則先生。スピッツのボーカル草野マサムネ似のコメンテーターの正体は億単位の節約をする男!そして彼の節約メソッドは、アレをながめるだけだった!

山口 京子

執筆者:山口 京子

家計簿・家計管理ガイド

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間違った節約術 

山口「先生のお宅の家計はどうなんですか?」坂口先生「ハハハ、僕が高校時代に買ったTシャツで街を歩いていたら、シャネルバッグを持った奥さんがおしゃれなお店に消えていきましたよ」山口「ある意味バランスが取れていると言えますね」

山口「先生のお宅の家計はどうなんですか?」坂口先生「ハハハ、僕が高校時代に買ったTシャツで街を歩いていたら、シャネルバッグを持った奥さんがおしゃれなお店に消えていきましたよ」山口「ある意味バランスが取れていると言えますね」

――ご家庭のコスト削減で、実践したほうがいいことありますか?

坂口先生:「買う前に必要性をチェックして」、「必要ならば最適な時期や場所をチェックして」、「トータルコストでソントクを考えること」この3つです。

――丁度、テレビ番組でお会いした時「うちの1988年製の洗濯機が壊れそうなので何月が買いどきでしょう?」って相談したら、すぐに洗濯機の物価推移を送ってくださって、「水道代、電気代のコスト削減になるから、すぐに買い替えなさい!」ってアドバイスしてくださいましたよね。

坂口先生:山口先生のは、コスト削減という側面から考えると間違った節約法です!

――トホホ。お陰様で洗濯機を最新のものに買い替えたら水道代が、2000円も安くなりました。もう一つ、先ほどの秒単位の節約と同じですが、お風呂の残り湯をバケツで汲まなくてもいいので時間も節約出来ました。

坂口先生:バ…バケツで汲んでいたんですか?

――勝間和代先生にも「日本の水は安いから水道水使って。残り湯がいいならせめて給水ポンプは買いましょう」って指摘されました。

坂口先生: ……。

――いいんです。最後まで大事に物を使うのは、ポリシーってことでプライスレス。

坂口先生:まあ、見た目の安さや、得するような気がするといった間違った節約をする人は多いですからね。

――本にもありましたよね「ポイント10%と現金割引はどっちがトクか」「1円でも安いものを買いに行くのは得か」、この辺りはきっちり計算式が出ているので、説得力がありますね。是非自分でどっちか計算して欲しいです。「賃貸と持ち家」これも計算式で説明してあります。でも、「賃貸」がお得だとしたら一生の家賃をどうするんでしょうか?

坂口先生:本音を言えば、ずっと働き続けることです。やはり、タバコと同じくらいアーリーリタイアはリスクがあると思います。

――なるほど、老後も収入を得られるようにして、賃貸に住むのがトータルコストからするとお得だということですね。一生仕事があるといいなあ……。

効果の分からない物にお金を使え!

――いつもコストのことばかり考えていて、女の子に会っても原価計算しちゃうんじゃないですか?「あ、この子はお金かかってるな~」とか。

坂口先生:そういう意味で言うと、女性は投資対効果が非常にわかりにくいですね。例えば、小さい頃から教育費をかけて、いい大学を出て就職して上場企業に就職する。年収700万円。社内結婚で世帯年収1400万円。

一方、ちょっとかわいい子で地元の短大かなんかの時に、医学部の男の子と合コンして付き合って、結婚。本人専業主婦、夫は開業医で世帯年収3000万円。

――なるほど、コストをかけても将来の世帯年収には必ずしも比例しないと。じゃあ、何にお金をかけるのか?と思って本を読むと、「効果の分からない物にお金を使え」…って、先生!あんなにも必死で0.1円のコスト削減をしている人がですよ、わかんないものにお金を使っちゃダメでしょ?

坂口先生:企業でも徹底したコストカットをするだけではなく、そのお金を一見するとムダに見える物に投資をすることで、新しい事業を成功させることが出来るかもしれません。節約という名の成長戦略です。

――個人も同じですか?

坂口先生:同じです。これからの時代はどれだけ失敗したかとか、本業以外の経験の数が強みです。節約だけして、お金だけ貯めるというのは自己成長がないから。

――だから先生は、音楽とか本とかサブカルチャーにお金をつぎ込んでいらっしゃるんですね。ドラえもんのことだったらおそらく10冊位本が書けますよね。

坂口先生:書きたいですね(笑)。本は効果がわからないけど、買っておいた方がいいですよ。本なんか買わなければお金は貯まりますが、その本から得られる物を逃す機会損失でもあるわけです。

――私も機会損失になってはいけない!と思って、「とびきりやさしいビジネス統計入門」買ってみました。

坂口先生:これで統計がわからなかったら全額返金します。

――返金いただかなくてもいいように、しっかり読みます。なんか、坂口先生は、ビッグデータとサブカルが頭に入っていて、私達が見えないものが見えている気がするんですよね。

坂口先生:そういえば、統計の本は26冊目なんですが、自分のピークを計算すると、23冊目だったんです。だから、これは違うことをやろうと統計の本や個人向けの節約の本を出したわけです。

――戦略だったんですね。それにしても、そういうのがわかるんですね。

坂口先生:わかります。この前、某大物女性シンガーのピークを調べたら、丁度一つ前のCDだった。彼女は紅白に出ないんじゃないかな、と。

――ひょっとして、常連だったのに出なかった○○さん?

坂口先生:そうです。反対にずっとピークが伸び続ける人もいて、松田聖子さんと桑田佳祐さん。まだまだあの2人はすごい。これは、ロジスティクス曲線というS字の曲線があって、こんなカーブで成長するんです。GRG非線形はご存知ですか?

――もちろん!あのGRGですよね……、って言えたらカッコいいけど、さっぱりわかりません(笑)。今後は「すでにピークは過ぎてます」って先生に言われないように、「効果の分からないおもしろいもの」にお金を使いたいと思います。

坂口先生:それがいいです。

――先生の本、次回は予言本だったりして。これからも楽しみにしております。ありがとうございました。

坂口先生:予言本はないです。ありがとうございました。

今日のまとめです。
・レシートをお財布に溜めたら、全部だして並べてながめよう!
・目先のソントクよりトータルコストを考えよう!
・節約したお金は、効果がわからないものに使おう!

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