スウェーデン/ストックホルムの観光

ユニークさが魅力!ストックホルムおすすめ美術館5選(2ページ目)

ストックホルムは世界でも有数の博物館・美術館の密集している町です。ここでは、 ストックホルムに数ある美術館の中から、スウェーデンガイド選りすぐりの美術館5選をご紹介いたします。ぜひ、観光で訪れてみて下さい。

サリネン れい子

執筆者:サリネン れい子

スウェーデンガイド

邸宅を美術館にしたプリンス・エウシェン・ヴァルデマシュウッデ美術館/Prins Eugens Waldemarsudde

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邸宅が美術館になっているプリンス・エウシェン・ヴァルデマシュウッデ美術館

ユールゴーデン(Djurgården)島に入り、スカンセン(Skansen)を通り抜けた先にあるのが、1904年に建てられたプリンス・エウシェン・ヴァルデマシュウッデ美術館です。エウシェン王子(Prins Eugen)は、芸術にとても興味関心の高かった王子で、自身も絵画をたしなみ風景画家として数多くの作品を残しました。現在美術館となっているヴァルデマシュウッデは、1905年に完成した王子の邸宅でアテリエやギャラリーもありました。1947年に王子が亡くなると遺言により、邸宅は彼の作品と収集品をもとにした美術館に生まれ変わりました。美術館となってからも内装は当時のまま保存されており、邸宅を訪れたような感覚で芸術作品を楽しめるユニークな美術館です。

ヴァルデマシュウッデ美術館は、緑多い水辺に面した大変美しい場所にあります。お城のようであり住宅のようである館内の部屋には季節の花や植物が飾られており、インテリアも絵画とともに楽しめます。館内で使われている植木鉢はもちろん王子によってデザインされた有名なヴァルデマシュウッデ植木鉢。こちらも一見の価値あり。また、広い庭園には、カール・ミレス(Carl Milles)を始めとする有名な彫刻家の作品も置かれており、忘れずに見て回りたいところ。館内にはミュージアムショップと、実際に王子の食事が作られたキッチンがそのまま使われているレストランがあります。

〈DATA〉
プリンス・エウシェン・ヴァルデマシュウッデ美術館/Prins Eugens Waldemarsudde
住所:Prins Eugens väg 6, Djurgården, Stockholm
TEL:+46(0)8 545 83700
開館時間:火曜~日曜11:00~17:00、木曜~20:00
休館日:月曜
入場料:大人120スウェーデンクローネ、学生と65歳以上100スウェーデンクローネ、子ども(~18歳)無料
アクセス:トラム7番ヴァルデマシュウッデ(Waldemarsudde)駅下車、徒歩5分


写真の美術館、フォトグラーフィスカ/Fotografiska

fotografiska

写真の美術館ならここ、一見の価値あり! 写真:Max Plunger/FotografiskaMusset

ソーデルマルム(Södermalm)エリアの入口にある地下鉄スルッセン(Slussen)駅から、大型客船の停留所のある海沿いを歩いて8分ほどいったところにあるのが、写真の美術館として有名なフォトグラーフィスカです。フォトグラーフィスカは、ストックホルムに数多くある美術館の中でも新しいほうで、2010年5月にオープンしました。 アメリカの有名な写真家、アニー・リーボヴィッツ(Annie Leibovitz)の展示を皮切りに、国内外の有名な写真家の展示を数多く行ってきました。

「写真家たちの世界的な出会いの場を提供したい」という思いで作られたこの写真美術館では、展示だけでなく、ガイドツアー、写真のコースや講演会、ワークショップなども頻繁に行われています。館内には、カフェとレストランも併設されており、特にレストランはスウェーデンの有名なコック、ポール・スヴェンソン(Paul Svensson)が関わっていて、大変人気があります。レストランから眺めるストックホルムの景色は大変美しく、展示を楽しんだ後に景色も楽しんで欲しいと思います。ミュージアムショップでは、本や写真集、ポスターやお土産などを買い求めることができます。

〈DATA〉
フォトグラーフィスカ/Fotografiska
住所:Stadsgårdshamnen22, Stockholm
TEL:+46(0)8 50 900 500
開館時間:9:00~23:00(カフェも同様)、レストラン11:30~14:00, 17:00~23:00(入店は20:30まで)
休館日:夏至祭前日とクリスマスイブ、レストランは日曜休業
入場料:大人120スウェーデンクローネ、学生と65歳以上90スウェーデンクローネ、子ども(~12歳)無料
アクセス:地下鉄スルッセン(Slussen)駅から徒歩8分


彫刻の美術館、ミレスゴーデン/Millesgården

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スウェーデンを代表する彫刻家の作品が存分に楽しめるミレスゴーデン 写真:Tuukka Ervasti/imagebank.sweden.se

ストックホルム中央駅から地下鉄とバスを乗り継いで20分ほどいった郊外のリーデンゲ島(Lidingö)にあるのが、ミレスゴーデンです。ミレスゴーデンはスウェーデン語で「ミレスの庭」を意味しており、スウェーデンを代表する彫刻家であるカール・ミレス(Carl Milles)の邸宅と庭園が美術館となっています。ミレスは1900年代初頭に土地を購入し家とアテリエを設け、その後屋外アテリエと彫刻庭園も建設しました。この彫刻庭園には、シンボル的存在の噴水とともに数多くのミレスの作品が並んでおり、大変見応えがあります。

ストックホルムの至るところにあるミレスの作品ですが、ミレスゴーデンでは、彼の作品とともに国内外の芸術家の作品も見ることができ、また、邸宅内に残されているアテリエも見学することができます。敷地内には、ミュージアムショップもあり、彫刻像のレプリカやカード、ミレスのデザインした布などを買い求めることができます。

〈DATA〉
ミレスゴーデン/Millesgården
住所:Herserudsvägen32, Lidingö
TEL:+46(0)8 446 7590
開館時間:5月~9月11:00~17:00/10月~4月火曜~日曜11:00~17:00
休館日:10月~4月の月曜
入場料:大人150スウェーデンクローネ、120スウェーデンクローネ、子ども(~18歳)無料
アクセス:地下鉄ロプステン(Ropsten)駅からバス201, 202, 204, 205, 206, 212番でトーシュビークス・トリィ(Torsviks torg)停留所下車徒歩5分
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