貯金ゼロの人は「3年で100万円貯める」が目標でいい

1年で100万円はムリだけど、3年で100万円ならできそう。

そう思えたら、100万円の壁は必ずクリアできます。なんだか自分に甘く、これでは思うようにお金は貯まらないと考えてしまうかもしれませんが、甘くていいのです。なにせゼロから始めようというのですから、最初から厳しく考える必要はありません。3年かかってでも100万円貯めると決めて、必ず達成させることが大事なのです。ムリに1年で貯める、頑張って2年で貯めると思う必要はありません。お金を貯めるのは、1年や2年の話ではなく、生涯ずっと続けなければいけないことなのですから。

1年で100万円はムリだけど、3年で100万円ならできそう

1年で100万円はムリだけど、3年で100万円ならできそう


マラソンを始めて、いきなり42.195キロのフルマラソンに参加したら、それは無謀というもの。貯蓄も同じです。最初はゆっくりしたペースで足ならしをし、ペースがつかめてきたら、スピードアップすればいいのです。マラソンなら途中でリタイアしても、またチャレンジできますが、貯蓄の場合は、一度くじけてしまうと、再チャレンジするときの心理的なハードルが高くなってしまいます。せっかくお金を貯めようと思ったなら、失敗しない方法を身につけましょう。

では、どんなやり方がいいのでしょうか。

残念ながら、100万円がカンタンに貯まる画期的な方法はありません。最初は積立貯蓄をするしかありません。ランニングでコツコツ練習をして、走れる距離を長くする、速く走れるようにするのと同じです。積立貯蓄をしていなければ、まずは会社の財形貯蓄や銀行の自動積立定期を一刻も早く始めましょう。

その際、本来は収支を把握して、無理のない貯蓄額を求めるのがいいのですが、それをしている間がもったいない。毎月1万円なら1万円でOKです。5000円でもOKです。まずは、少額からでもスタートラインにたつことが大事。半年経ったら、毎月2万円に増やせるか、1年経ったら毎月3万円に増やせるかをチェックすればいいのです。もちろん、その間に、これまで把握していなかった毎月の支出を書き留めておき、ムダ使いがなかったかを確認しなければいけません。でも、貯蓄を始めて1年目までは、いわゆる使途不明金(コンビニでのついで買いなど無意識のうちに使ってしまうお金)がなくなれば、その分を貯蓄に回すことで、家計の負担はあまり感じないで貯蓄を継続させられるでしょう。

たとえば、
・スタートから半年は、1万円×6カ月=6万円
・半年~1年は、2万円×6カ月=12万円・・・1年で18万円
・2年目は、3万円×12カ月=36万円・・・・・2年で54万円
・3年目は、4万円×12カ月=48万円・・・・・3年で102万円


こんなゆっくりペースでも構わないので、100万円の壁を突破するイメージを持ちましょう。


プラス1万円、ボーナスから5万円を別口座に

問題はここから。ゆっくりペースで構わない、と書きましたが、お金を貯めるにはチャレンジ精神も必要です。基礎的な貯蓄のペースがつかめると、貯蓄ができている安心感から、お金を貯めるための工夫をしなくなる人も少なくありません。せっかく100万円貯めると決めたのなら、当初決めた計画どおりに達成できそうなら、少しだけハードルを上げてみたらどうでしょう。

さきほどの例は毎月の貯蓄だけの計画でした。ボーナスが支給される人なら、ボーナスから5万円でも10万円でも定期預金にする、普通預金の残高が生活に必要なお金以上に残っていたら、1万円でも2万円でも定期預金にする。そんな工夫をしてみましょう。

実は、これをするためには、こまめに預金通帳の記帳をしたり、ネットで残高チェックしたりといった行動が必要になります。これが重要です。お金を貯められない人は、通帳やWEB通帳でお金の出入りのチェックをほとんどしません。通帳をチェックすれば、給料が入金され、どんなお金がいくら引き落とされ、いつ、いくらATMでお金をおろしているのかが分かります。家計簿をつけるのが面倒でも、これだけで、毎月のおおよその収支はわかるはず。

これが、100万円の壁を早く突破するためのコツともいえます。

毎月の収支明細が分かれば、通信費を節約しよう、今月は電気代がかさんだから節電しよう、毎週おこづかいとして1万円ATMで引き出していたなら、今月は週5000円でやってみようなど、いろいろな気づきが通帳から得られるようになります。ボーナスを普通預金に入れっぱなしにしておくこともなくなるでしょう。

三菱東京UFJ銀行では、「ターゲットバランス」というサービスがあります。普通預金に指定残高(0円以上1万円単位)だけを残して、それ以上の金額(1万円以上1円単位)を貯蓄預金へ振り替えるというものです。こうしたサービスを利用したり、1万円など少額から預けられるネット定期を利用するのもいいでしょう。とにもかくにも、普通預金に必要以上のお金を残しておかない、というチャレンジをしてみてください。

普通預金からお金を手放せない人はお金が貯まらない

普通預金に必要以上のお金を残しておく人は、「もし急にお金が必要になったら……」「もしケガや病気をして入院することになったら……」「もし…」「もし…」と、いつ起こるかわからない不安のために、普通預金にお金を貯めておきがちです。日々生活していく上で起こりうる「もし」は数え上げたらキリがありません。また、半年後に旅行で使うから、1年後に車検で使うからと、普通預金にお金を残しておく人も多いでしょう。

もし急にお金が必要になっても、定期預金を解約すればいいだけの話。せっかくの定期預金を解約したくない、金利が悪くなる……そんな執着心がありませんか? 普通預金に入れっぱなしなら、金利はほとんどつかないにも関わらず。

もしケガや病気で入院することになったら、やはり定期預金を解約すればいいのです。そもそも、こうした万一のときに備えて貯蓄をするのですから。もしくはケガや病気に備えて、最低限の医療保険に加入して安心を得るようにすればいいのです。医療保険は掛け捨てでもったいない、と思っていませんか? でも貯蓄が少ない人ほど、保険に頼っていいのです。

半年後、1年後に使う予定のお金は、十分、貯蓄の目的になるのです。それを普通預金に入れておく必要はまったくないのです。使うときに解約するか、あらかじめ使う予定に合わせて満期を決めて預ければいいのです。

自分のなかにある妙な執着を手放して、理にかなった貯蓄をすること。手続きが面倒だからとほったらかしにしないこと。普通預金に入れっぱなしでは、お金は増えません。普通預金からお金を手放し、定期預金など別の口座に移してしまいましょう。

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