1.椿(ツバキ)、山茶花(サザンカ)
筒咲きの白侘助椿の花
椿はお茶の木の仲間。山茶花(サザンカ)や初夏に花が咲く夏椿(ナツツバキ)も近い仲間です。11月から12月にかけて、椿よりも一足咲きに咲くのがサザンカですね。サザンカは花びら一枚一枚が独立しているのに対して、椿は花びらの元がくっついているので、花ごと散ります。サザンカもツバキも冬の訪れを告げるような花です。
2.寒木瓜(カンボケ)、長寿梅(チョウジュバイ)
真っ赤な花が美しい寒ボケ
白花のチョウジュバイの花
3.臘梅(ロウバイ)
うつむきに咲くソシンロウバイの花
4.梅(ウメ)
梅には200種類以上の品種があります
花を咲かせきるポイント
このような花もの盆栽ですが、ついている蕾を咲かせきり、最後の一輪まで楽しむポイントをご紹介します。1.置き場所
寒い時期の花ですが、だからといって過保護にはしません。暖房の効いた室内に入れ放しにすると開花が一気に進み、逆に木を消耗させてしまうからです。「凍らない程度、冷たい霜や風から盆栽を守る」、つまり寒冷地以外は簡易フレームの中や南側の風の弱い軒下で育てましょう。寒冷地の場合は暖房の入っていない屋内(できれば外光のはいる屋内)で育てます。
2.水やり
花を咲かせるには木も体力を使います
3.肥料
花が咲く冬場の肥料のポイントについてですが、蕾が膨らみ始めたら、咲き終わるまで週に1回液体肥料をやりましょう。この場合の液体肥料は、水で薄めるタイプの肥料のことです。冬に咲く花は、基本的には休眠中に開花しており、前年に蓄えた養分で咲いています。ですから、速効性のある液体肥料を補って最後の一輪まで栄養を補給しましょう。
寒い季節の花もの盆栽はとてもあたたかみがあって魅力がありますから、ぜひ一鉢育ててみてください。