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木造住宅でつくる夢の屋上スペース!その注意点とは(2ページ目)

屋上は地下室と共にプラスα空間として注目されています。特に狭小地で庭スペースを確保できない場合などには、有効なスペースとして活躍してくれるでしょう。良い面ばかりでなく、注意する点をしっかりと押えておくことも重要です。

佐川 旭

執筆者:佐川 旭

家を建てるガイド


屋上をつくる際に注意すること

一般的に屋根は壁よりもはるかに気候の影響を受けやすいところです。しかし屋根の役割の大きさに対して、かけるコストや関心が低いのがこれまでの住宅づくりでした。その結果今でも一番クレームの多い問題は屋根の雨漏りです。

屋上のつくり方は周囲をパラペットと呼ぶ低い壁で囲み、降った雨水をプールのようにためて排水口から排水することが多いので、雨漏りを防ぐためには防水性能が非常に重要です。

木造の場合は、鉄筋コンクリート造と違って動く(しなる)建物なので、より注意して施工する必要があります。

これらから、屋上の雨漏り対策、すなわち防水工事をいかにきちんと施工するかがポイントです。したがって、屋上防水工事の実績は多いのか?など、施工会社の防水技術を確かめておくことが大切です。

近年は、防水性能の高い金属防水を採用するなど、防水技術も進歩しコストも下がってきているので、一部のハウスメーカーは積極的に屋上スペースを提案してます。また、10年間は保証がついていますので安心です。

こんなとき、こんなアイデア

  • 敷地が狭く北側斜線も厳しい地域に木造階建てを建てる。
北側斜線が厳しく3階部分は狭くなってしまうが、セットバックして生じたスペースをバルコニーとして利用することもできます。

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  • 道路斜線制限も厳しいく屋根が少し斜線を超えてしまう。
こちらは天空率を利用することで問題を解決します。道路斜線や北側斜線制限が不適合でも、天空率が適合していれば制限は除外されます。

※天空率とは…建物を天空に投影し、平面上に正射影した場合の円の面積における空の見える面積の割合のこと

ガイド佐川旭のアドバイス

私達の暮らしは、料理や掃除など毎日の生活、衣食住に関わる作業の手間をできる限り省き、効率優先を求めている感じがします。そういった暮らしの中で、狭いながらも屋上で野菜を育てる、バーベキューをすることは家族のコミュニケーションを増やし、いずれ家族の思い出となっていくのです。

バーベキューをするための準備、後片付け、大変ですがそこに家族揃ってひと手間かけることが大切なのです。

ぜひ屋上スペースをつくって有効に利用してみて下さい。

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