トンネルを抜けると、そこは『ラピュタ』の世界

『愛のトンネル』を抜けた先が、おそらく、猿島で一番のフォトジェニックなスポット。

そう、あのスタジオジブリの名作アニメ『天空の城ラピュタ』の廃墟を思わせる世界が、目の前に!
『天空の城ラピュタ』の廃墟にそっくりと評判の『猿島』の要塞遺跡

『天空の城ラピュタ』の廃墟にそっくりと評判の『猿島』の要塞遺跡


『天空の城ラピュタ』の廃墟にそっくりと評判の『猿島』の要塞遺跡

『天空の城ラピュタ』の廃墟にそっくりと評判の『猿島』の要塞遺跡


猿がいないのに、なぜ猿島?

猿島というからには、猿がいっぱいいるのだろうと思われる方もいるかもしれません。

しかし、実際に島に行ってみると、猿はまったくいません

では、猿がいないのに、なぜ猿島なのでしょうか? そのヒントは、島の北西岸にある『日蓮洞窟』にまつわる伝説に由来します。
『日蓮洞窟』

『日蓮洞窟』


鎌倉時代、日蓮宗の開祖・日蓮聖人が、現在の千葉県から鎌倉へ布教をするために舟で海を渡っていると、嵐になってしまいます。

この時、白い猿が現れ、猿島へと導いたことで難を逃れたという伝説が残っており、これが猿島の名前の由来になりました。

鎌倉へ出発するまでの間、島で日蓮がこもって修行したというのが、この洞窟です。

太平洋戦争時代の遺跡

このほか、猿島には、太平洋戦争時代の高角砲座(飛行機を狙う大砲)の跡などの遺跡が残っています。しかし、この時代の建造物は、先ほどまで見てきた明治時代の精巧な造りの遺跡とはまったく違います。
高角砲座跡

高角砲座跡


造りが粗雑だし、これが果たして、同じ民族が造ったものなのだろうか?と首をかしげてしまいます。このような工作物の出来映えひとつをとっても、国力の衰退が見て取れるように思えました。

猿島探検のしめくくりは、島の北東に位置する『卯ノ崎台場跡』からの眺望。対岸の房総半島の景色がよく見えます。
『卯ノ崎台場跡』

『卯ノ崎台場跡』


東京湾の入口の浦賀水道は、最も距離が短いところでは7kmくらいしかなく、ここを、首都の防衛ラインにしたというのがよくわかりますね。

猿島の魅力をお聞きしました

最後に、今回、ご案内いただいた、『猿島公園専門ガイド協会』の請地さんに、猿島の魅力をおうかがいしました。

「一言でいえば、猿島は、決して広くない面積の中、様々な魅力が閉じ込められた"東京湾の宝石"です。

道の角を曲がると、パッと要塞が現れ、トンネルを抜けるとジブリの世界が広がるなど、立体迷路のような空間と、タイムスリップを楽しむことができます。
『猿島』は、海鵜(ウミウ)の生息地でもあります

『猿島』は、海鵜(ウミウ)の生息地でもあります


また、無人島ならではの豊かな自然、特に日光を求めてしのぎをけずる木々の様子や、自然と人工がからみあった造形美などは、よくご覧いただきたいと思います。

そして、何よりも、猿島は、まだまだ謎の多い島。私たちのようなガイドでも、歩くたびに新たな発見があるのも、猿島の大きな魅力です」

猿島公園専門ガイドは、一名から予約可能です。皆さんも、ぜひガイドさんと一緒に無人島探検を楽しんでみて下さい。あなたが、歴史的大発見の発見者になるかもしれませんよ?

なお、猿島の史跡中の「猿島砲台」と、同じく横須賀市内にある「千代ヶ崎砲台」(非公開)が、「国防のために建設された施設」としては全国で初めて、国の史跡指定されました(2015年3月)。

<DATA>
■猿島
アクセス:「三笠桟橋」まで、京浜急行横須賀中央駅から徒歩12分
乗船料:1,300円(往復)
猿島公園入園料:200円
ガイド料金(2016年7月1日より改定)
6名以上の場合、1人600円/5名以下の場合、全員で3,500円

猿島ではこのほか、手ぶらBBQ、磯釣りや磯遊び、そして、夏は無人島のビーチで泳ぐ海水浴など、様々なアクティビティーを楽しめます。

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