レトロとモダンが華麗に共存する古都・金沢を丸ごと満喫!

鼓門@金沢駅

金沢駅に降り立ったら、まず迎えてくれるのが威風堂々、風格漂う鼓門。※写真提供:金沢市

北陸新幹線の開業により首都圏との距離がグッと縮まった金沢。初めて金沢を訪れるなら、兼六園や忍者寺、ひがし茶屋街など鉄板と言える絶対に行くべき観光スポットを一挙にご紹介します。

四季折々の美しい風景を楽しめる国指定特別名勝:兼六園

兼六園

霞ヶ池周辺はどこから撮影しても絵になりますが、この角度が一番人気です。※写真提供:金沢市

日本三名園の一つに数えられる兼六園。加賀藩の歴代藩主によって造られた林泉廻遊式庭園で「宏大」「幽邃(ゆうすい)」「人力」「蒼古」「水泉」「眺望」の六勝を兼ね備えていることからその名が付けられました。

園内すべてが見所と言っても過言ではないですが、中でも兼六園を象徴する徽軫灯籠(ことじとうろう)や見事な枝ぶりの唐崎松が配された霞ヶ池周辺は必見。その霞ヶ池から下った瓢池(ひさごいけ)の辺りには安永3年(1774年)に建てられた夕顔亭や日本最古の噴水があり、こちらも一見の価値ありです。
兼六園

紅葉に彩られた霞ヶ池。正面に見えるのは嘗て蓮池庭内にあった四亭の1つで、霞ヶ池の西南岸に設けられた内橋亭。

噴水には機械による動力は使われておらず、噴水より高い位置にある霞ヶ池から水を引き、水位の高低差を利用した自然の水圧のみで水を噴き上げさせています。他にも40本以上の根が地上2mまでせり上がっている根上松や早春なら可憐な梅の花、花見の季節には40種420本の桜が園内を華麗に彩ります。

さらに初夏~夏にかけてはツツジ、カキツバタ、睡蓮が咲き誇り、秋は紅葉、そして冬の足音が聴こえる頃になると、金沢の風物詩・雪吊りが始まり、1年を通して訪れる人を飽きさせない天下の名園・兼六園。ぜひ1度足を運んでみてください。
兼六園

凍った霞ヶ池と雪吊りが施された唐崎松。雪吊りは毎年11月1日唐崎松から始め、3月中旬に唐崎松を最後に取り外します。

兼六園
住所:〒920-0936 金沢市兼六町1
TEL:076-234-3800
開園日:3月~10月15日 7:00~18:00 / 10月16日~2月 8:00~17:00
閉園日:無休
入園料:18歳以上310円 / 6歳~18歳未満100円

まるで大人のテーマパーク! からくり満載の忍者寺:妙立寺

外観@妙立寺(忍者寺)

一見ごく普通のお寺に見えますが……内部は驚きがいっぱいの仕掛けやからくりが満載!※写真提供:妙立寺

忍者屋敷さながらの多彩な仕掛けが満載で忍者寺の異名を持つ妙立寺。寛永20年(1643年)、三代藩主・前田利常の命により金沢城内にあった祈願所を移築し、創建されたのが始まりです。

忍者寺と言われているものの実際は忍者とは関係がなく、百万石を誇る外様大名の加賀藩は常に幕府の監視対象だったことから万が一幕府軍が攻めてきたときに迎え撃つ出城として整備されたため、随所に驚くべき趣向や工夫が凝らされた他に類を見ない和風テーマパークのようなお寺になったのです。

本堂裏の隠し階段@忍者寺(妙立寺)

自動ロックが装備されている、驚愕の本堂裏の隠し階段。階段は床下の通路へと繋がっています。※写真提供:妙立寺

内部はまさに迷路そのもので、落とし穴として利用できる賽銭箱、物置の戸を開いて床板を捲ると現れる隠し階段、廊下の床板を外すと落とし穴になっている落とし穴階段、蹴込みに障子を張って敵の足影が見えたら、すかさず槍で攻撃できるようにした明かりとり階段など29の階段と23の部屋が複雑怪奇に絡み合い、1度入ったら2度と出られないと言われているほど。

さらに一見2階建てに見えますが、その実7層構造の4階建てで、これは当時幕府の方針でお城以外に3階建て以上の建物は建築できなかったため。苦肉の策とも言える秘策ですが、よく考えたなぁと感心します。

本堂の階段群@忍者寺(妙立寺)

全階段数29ヵ所のうち、6ヵ所がここに集中しています。左端の奥まった階段への渡り廊下が第2の落とし穴です。※写真提供:妙立寺

見学はその奇天烈な構造ゆえ、事前予約のガイドツアーのみ(3ヶ月前から受付可)。人数に余裕があれば当日申し込みも受け付けてくれます。所要時間は約40分。30分ごとのスタートです。

妙立寺(忍者寺)
住所:〒921-8031 金沢市野町1-2-12
TEL:076-241-0888
拝観時間:9:00~16:30(冬季は16:00まで)
閉門日:1月1日、法要日
拝観料:中学生以上1000円 / 小学生700円
※未就学児の拝観不可

京都・祇園と並ぶ格式を誇った金沢一の花街:ひがし茶屋街

ひがし茶屋街

百万石の栄華を誇った城下町の風情が漂うひがし茶屋街のメインストリート。※写真提供:金沢市

金沢に残る3つの茶屋街のうち、最大の規模を誇るひがし茶屋街。石畳の道の両側に艶やかな紅殻格子の茶屋建築が立ち並ぶさまは今なお藩政時代の面影を色濃く残し、国の重要伝統的建造物群保存地区にも指定されています。

今では古い町家のほとんどがカフェショップに姿を変え、観光客が賑わう昼の街へと変貌しましたが、現在も6軒のお茶屋さんが営業し、夕刻、行燈に明かりが灯る頃になれば、美しい出格子の奥から三味線や太鼓の音がこぼれ聴こえてきます。

ひがし茶屋街

メインストリートから1本入った狭い路地も歴史情緒が満点!着物がよく似合います。

言わずと知れた一見さんお断りなので旅行者が気軽に立ち入ることはできませんが、夏季限定でお稽古風景の見学会や6月~3月にはお座敷遊びの体験イベントが開催されているので、参加してみてください。

またお座敷遊びこそできないものの、かつてのお茶屋を一般公開している国指定重要文化財の志摩や懐華楼、お茶屋文化館で華やかな花街の伝統文化の一端に触れることができます。

ひがし茶屋街

文政3年(1820年)に創立されたお茶屋「旧中や」の建物を一般公開している「お茶屋文化館」。※写真提供:石川県観光連盟

■ひがし茶屋街
住所:〒920-0831 金沢市東山1丁目

金沢の美味しいものがすべて集まる市民の台所:近江町市場

金沢近江町市場

地物の新鮮な魚介類がズラリと並ぶ近江町市場。※写真提供:石川県観光連盟

今や金沢を代表する観光名所となった近江町市場。そのルーツを辿ると鎌倉時代まで遡りますが、現在の市場の原型ができあがったのは享保6年(1721年)。以来、300年に渡って金沢の豊かな食文化を支える「市民の台所」として親しまれています。

約2,8ヘクタールの敷地内には鮮魚、青果を中心に精肉店や衣料品店、飲食店など約180店が軒を連ね、威勢のいい売り子の声が響き渡る活気に溢れた雰囲気は対面販売の市場ならでは。

金沢近江町市場

北陸の海は海の幸の宝庫。美味しいお魚がいっぱいです。※写真提供:石川県観光連盟

購入した商品は各店舗から全国に発送できる他、市場内に宅配便の受付所があるので、金沢のブランド野菜に認定されている加賀野菜や新鮮な魚介類をたくさんお土産に買っていってくださいね。

近江町市場
住所:〒920-0907 金沢市上・下近江町、青草町
TEL:076-231-1462
営業時間:店によって異なる
定休日:水曜日定休の店が多い