金沢の観光・旅行/金沢の観光スポット

はじめての金沢 おすすめの人気観光名所ベスト8(2ページ目)

北陸新幹線の開業で首都圏と2時間半で行き来できるようになった金沢。はじめて金沢を訪れる人向けに、兼六園や忍者寺、ひがし茶屋街など絶対に外せない鉄板の観光名所を一挙ご紹介します。

吉田 薫

執筆者:吉田 薫

金沢ガイド

ミシュランガイド2つ星に輝いた貴重な武家屋敷:野村家

外観@野村家

武家屋敷らしい風格が漂う玄関。ここにあるのはごく一部ですが、元は千坪以上の大豪邸でした。※写真提供:金沢市

「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」で2つ星を獲得した武家屋敷跡 野村家は藩祖・前田利家の直臣だった野村伝兵衛信貞の邸宅の一部を移築したもので、元々の建物は千坪以上もあった大豪邸。

廃藩によって武家制度が崩壊した際、一部の庭園を残して屋敷は大部分が取り壊されてしまいましたが、藩主を招いた「上段の間」と「謁見の間」をここに移築し、今日に至っています。

庭園@野村家

武家らしい落ち着いた佇まいの屋敷と調和した庭園は見応えあり!※写真提供:金沢市

加賀藩のお抱え絵師だった狩野派の佐々木泉景の山水画が描かれた襖や大聖寺藩士・山口梅園作の白い牡丹の襖絵、ギヤマン(ガラス)入りの障子戸、総檜造りの格天井など格式を重んじた武家屋敷の妙が随所に見られるほか、アメリカの庭園専門誌の日本庭園ランキング3位に選ばれた庭園は必見。

樹齢400年の山桃や椎の古木の中に六尺に及ぶ大雪見灯篭、桜御影石の大架け橋が巧みに配され、橋の下を流れる曲水は濡れ縁の真下まで迫っており、屋敷と見事に調和した景観は素晴らしい眺めです。2階にある茶室では美しい庭園を愛でつつ、抹茶(干菓子付300円)をいただくことができますよ。

野村伝兵衛が着用した鎧と兜

能登末森城の戦い(天正12年)で野村伝兵衛が着用した鎧と兜。

武家屋敷跡 野村家
住所:〒920-0865 金沢市長町1-3-32
TEL:076-221-3553
開館時間:4月~9月8:30~17:30 / 10月~3月8:30~16:30
閉館日:12月26日、27日
観覧料:大人550円 / 高校生400円 / 小中学生250円

「緑の心臓」と呼ばれる自然豊かな街のオアシス:金沢城公園

金沢城公園

桜の名所と言えばお隣の兼六園が有名ですが、桜に彩られる金沢城も見事です。

世界的にも珍しい「お城の中にある大学」として人気を博した金沢大学が郊外に移転した跡地を利用して整備された金沢城公園

天正11年(1583年)に前田利家が金沢城に入城後、本格的な城造りが進められ、往時にはかなりの規模を誇った金沢城ですが、度重なる火災により城の大部分は焼失。現存する遺構は重要文化財に指定されている「石川門」「三十間長屋」「鶴丸倉庫」など極わずかです。

菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓@金沢城公園

二の丸広場側から見た金沢城公園の新しいシンボル、菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓。

しかしながら、現在では金沢城の実質的な正門だった河北門や南西側の外堀いもり堀、菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓、歴代藩主が愛でた玉泉院丸庭園が復元され、藩政期の雰囲気を鮮明に感じることができます。

また金沢城公園では毎年春に開催される石川県内の和菓子店が勢揃いする「百万石菓子百工展」や秋の金沢城を舞台にしたプロジェクションマッピングなど、1年を通して様々なイベントが盛り沢山。兼六園とセットで訪れてほしい名所です。

菱櫓と内堀@金沢城公園

花見の時期にはここは桜並木になるのですが、色とりどりに咲き誇るツツジも目を楽しませてくれます。

金沢城公園
住所:〒920-0937 金沢市丸の内1-1
TEL:076-234-3800
開園日:3月~10月15日 7:00~18:00 / 10月16日~2月 8:00~17:00
閉園日:無休
入園料:無料
※菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓・橋爪門は18歳以上310円、6歳~18歳未満100円

世界で最も美しい駅14選に選ばれた金沢駅のシンボル:鼓門

鼓門@金沢駅

すっかり金沢駅の顔をとなった鼓門。風格のある立ち姿は旅人を魅了して止みません。※写真提供:金沢市

2011年にアメリカの旅行雑誌「トラベル&レジャー」が企画した「世界で最も美しい駅14選」に日本で唯一選ばれた金沢駅。そのシンボルが高さ13.7mもの太い2本の柱が一際目を引く威風堂々とした鼓門です。

金沢の伝統芸能である能楽・加賀宝生流の鼓をイメージしており、螺旋状に組み上げられた柱とその柱に支えられた緩やかにカーブを描く面格子の屋根との組み合わせは優美で絶妙、1度見たら忘れられません。

鼓門@金沢駅

金沢駅に行くたびに目にする鼓門を撮影する旅行者の多さ。本当に人気なんだなぁと実感する瞬間です。写真提供:金沢市

しかも見た目だけではなく機能的にも優れており、2本の柱の内部には送水管が通っていて、屋根に降り注いだ雨水は溜まったり軒先から滴り落ちたりすることなく送水管を通って貯水槽に送られるようになっています。

1年を通して雨や雪が多い金沢ならではの工夫で金沢を訪れた旅人を濡らさない配慮がされているのです。そんな美しさと機能性の両方を併せ持つ鼓門。訪れるときはデザインの素晴らしさと共に構造面にも注目してみてくださいね。

鼓門@金沢駅

ちょっと珍しくもてなしドーム側から撮った1枚。写真提供:金沢市

■金沢駅(鼓門・もてなしドーム)
住所:〒920-0858 金沢市木ノ新保町1-1

世界も注目する丸い形が愛らしい美術館:金沢21世紀美術館

外観@金沢21世紀美術館

街の中心にあり、年末年始以外オープンしているので、とても使い勝手がいい金沢21世紀美術館。※写真提供:金沢市

「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」で2つ星を獲得し、国内のみならず海外からも注目されている金沢21世紀美術館

市民参加交流型の美術館として従来の美術館とは異なり、ただ鑑賞するだけではなく、実際に触ることができる作品があったり様々なワークショップを開催したり、見て、触れて、体験できる環境を提供しています。

カラー・アクティヴィティ・ハウス@金沢21世紀美術館

三原色のガラスの壁が中心に渦巻き状のパビリオンを形成しているオラファー・エリアソンによる「カラー・アクティヴィティ・ハウス」。

誰でも気軽に立ち寄ることができる、言わば公園のような美術館を目指し、建物自体も斬新で開放感溢れるデザイン。設計したのは建築界のノーベル賞と言われるプリツカー賞を受賞した妹島和世と西沢立衛のユニット「SANAA」。

全面総ガラス張りで、どこからでも入れるように裏表の区別がない円形を採用しました。まさに美術館と街が一体となったデザインで、コンセプトの「新しい文化の創造」「新たなまちの賑わいの創出」を見事に具現化しています。

アリーナのためのクランクフェルト・ナンバー3@金沢21世紀美術館

伝声管になっているフロリアン・クラールによる「アリーナのためのクランクフェルト・ナンバー3」。

館内は有料の展覧会ゾーンと無料の交流ゾーンに分かれ、展覧会ゾーンでは年間を通して多彩なテーマで魅力溢れる展覧会を開催。交流ゾーンにも恒久展示されている作品が沢山あるので、まずは1度訪れてみてください。

金沢21世紀美術館
住所:〒920-8509 金沢市広坂1-2-1
TEL:076-220-2800
開館時間:9:00~22:00
閉館日:月曜日(休日の場合は直後の平日、展覧会ゾーンのみ)、年末年始
観覧料:無料 ※展覧会ゾーンは有料

この他、金沢三茶屋街の残り2つの主計町茶屋街にし茶屋街、外国人旅行者に大人気の鈴木大拙館など金沢にはまだまだおすすめの観光スポットが目白押し! ぜひ2度、3度と金沢に足を運んでくださいね。

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