インド/インドの観光・世界遺産

いそがしい社会人向け!インド旅行のモデルルート(3ページ目)

インドは広大な国土に沢山の見所があり、またその広さゆえに上手くルートプランを考えないと非効率な移動で貴重な旅行日数を無駄にしてしまいます。インドは急いで旅をするような所ではありませんし、何事も思惑通りに進むような国ではないことも重々承知の上で、それでも行きたい忙しい社会人のためにモデルルートをご提案します! 極力無理なく、外したくないポイントを盛り込んで、移動の便も考慮したプランです。

中原 健一郎

執筆者:中原 健一郎

海外旅行ガイド


年に一度の長期休暇でインドの見所を横断する14日間

エローラの中心、第16屈カイラーサーナータ寺院。100年以上を費やして岩山を彫りぬいたスケールの大きさのみならず、一つ一つの精緻な彫刻は今にも踊りだしそうな躍動感にあふれている。

エローラの中心、第16屈カイラーサーナータ寺院。100年以上を費やして岩山を彫りぬいたスケールの大きさのみならず、一つ一つの精緻な彫刻は今にも踊りだしそうな躍動感にあふれている。

もし2週間程度の長期休暇が取れた場合、前記のルートを「ゆっくり」周るのももちろん良いですが、せっかくの機会ですのでたくさん周りたい! という人のためのよくばりプランです。

2週間あればインドの主要な見所をカバーできる!

2週間あればインドの主要な見所をカバーできる!

■観光ポイント
  1. コルカタ
  2. ブッダガヤ
  3. バラナシ
  4. デリー
  5. ジャイプール
  6. アグラ
  7. アジャンター
  8. エローラ
  9. ムンバイ
前記に加え、ムンバイ(旧ボンベイ)・コルカタ(旧カルカッタ)の2大都市と、日本人の心の故郷ブッダガヤ、タージとならんでインドが誇る世界遺産アジャンターとエローラの石窟を巡ります。 

二千数百年の昔、ブッダは長い瞑想の末この菩提樹の下でついに悟りを得た

二千数百年の昔、ブッダは長い瞑想の末この菩提樹の下でついに悟りを得た

ブッダガヤは言わずと知れた、お釈迦様が悟りを啓いた場所です。日本文化の根源の一つである仏教最大の聖地ですので、是非一度訪れたい場所です。なぜかエルサレムやメッカほどの巡礼者はいませんが、それだけに一人静かに聖なる菩提樹と向き合うこともできます。


■スケジュール
1日目 日本→シンガポール・バンコク・クアラルンプール・香港等経由でコルカタへ
2日目 コルカタ観光 夜行列車でガヤーへ移動
3日目 ブッダガヤ観光
4日目 早朝ガヤー→バラナシへ移動 着後バラナシ観光
5日目 バラナシ観光 夜行列車でデリーへ移動  
6日目 デリー観光 
7日目 デリー→ジャイプールへ移動 着後ジャイプール観光
8日目 ジャイプール観光 午後アグラへ移動
9日目 アグラ観光 夕方発夜行列車でアウランガーバードへ
10日目 昼前アウランガーバード着 午後市内観光
11日目 アジャンター石窟寺院観光
12日目 エローラ石窟寺院観光
13日目 朝アウランガーバード→ムンバイへフライト 着後ムンバイ観光 夜空港へ
14日目 深夜ムンバイ発 シンガポール・バンコク・クアラルンプール・香港等経由で日本へ

人気のLCCを利用してクアラルンプール経由でインド各地へ!

人気のLCCを利用してクアラルンプール経由でインド各地へ!

このプランの場合、日本からの往復はデリー行き直行便よりも東南アジア経由便の方が利便性や費用面でも有利でしょう。また、直行便のない名古屋や福岡などの都市からもアクセスが容易です。

 
コルカタの雑踏の中に佇むモスク、ナゴーダ・マスジッド(奥)

コルカタの雑踏の中に佇むモスク、ナゴーダ・マスジッド(奥)

かつての英領インドの中心都市コルカタは、英国風の壮麗な建築物から生活感の漂う宗教施設までが混在するモザイク都市。一日あれば主な見所は周れるでしょう。

3日目、もし早朝5時頃にガヤーの駅に着いてしまったら夜明けまで1時間程度駅構内や周辺で時間をつぶしてください。Retiring room と呼ばれる駅構内の簡易宿泊施設もあります。ブッダガヤまでは15キロほど離れた距離を主にオートリキシャーでの移動になりますが、暗い時間の移動は非常に危険です(おそらく運転手も行きたがらないでしょう)。何もないあぜ道を行きますのでライトをつけても真っ暗なはずです。

菩提樹のほとりに建立されたマハーボディー寺院には仏教徒のみならず多くの人が訪れる

菩提樹のほとりに建立されたマハーボディー寺院には仏教徒のみならず多くの人が訪れる

先ほど「心の故郷」と書きましたが、ブッダガヤはどこかそんな人の心を引き付ける不思議な魅力のある場所です。悟りを啓くのは無理ですが(笑)、時間のある人は是非1泊してみてください。宿泊施設もたくさんありますし、各国寺院の宿坊に泊まらせてもらうのも良い経験になるでしょう。

9日目は夕方4時半頃アグラを出発して翌日昼前にアウランガーバードに到着する列車があります。もし乗れなかった場合はデリーへ戻り、翌日アウランガーバードへ飛んでください。

デリーからアウランガーバードへの便を運行している航空会社のホームページ
スパイスジェット(1日1便、朝)
エアインディア(1日1便、午後)

デカン高原に佇むかつての要塞、ダウラターバードからの絶景

デカン高原に佇むかつての要塞、ダウラターバードからの絶景

10日目、アウランガーバードに着いたらアジャンターとエローラのそれぞれ日帰りのツアーを早めに申し込みましょう。この2ヶ所はツアーで行くのが絶対に便利で楽でお得です。エローラのツアーは他にダウラターバード砦、ビービー・カ・マクバラー(ベビータージ)など多くの見所に立ち寄ります。ツアーでなければ一日で周るのはほぼ不可能でしょう。

 
アジャンター第19屈。ストゥーパや列柱の配列が見事

アジャンター第19屈。ストゥーパや列柱の配列が見事

高校の世界史の教科書でもおなじみのアジャンターとエローラの石窟はまさに必見、アジャンターの方は川沿いに切り立った崖に延々と彫られた29の石窟の中に貴重な仏画と仏像が満面に描かれ、そして佇む仏教美術の宝庫。

エローラは巨大な岩(というより岩山)を100年以上掛けてくり貫いて彫った第16窟カイラーサーナータ寺院を中心とする仏教、ヒンドゥー教、ジャイナ教の石窟群です。気の遠くなるような作業の果てに姿を残した精巧で偉大な姿に圧倒されます。

2日間かけてこれらの石窟をじっくり見学したら、ムンバイへ向かいましょう。アウランガーバードからは夜行列車でもちょうど良い距離(7~8時間ほど)ですが、アジャンター・エローラのツアーは往々にして遅れてかなり晩くなるので、一番遅い深夜0時近くの列車を予約するようにしてください。

アウランガーバードからムンバイへの便を運行している航空会社のホームページ
ジェットエアウエイズ(1日1便、朝)
エアインディア(1日1便、午後)

駅そのものが世界遺産!壮麗なムンバイCST駅は英国統治時代の名残

駅そのものが世界遺産!壮麗なムンバイCST駅は英国統治時代の名残

ムンバイは海外ビジネスマンの駐在も多い洗練された経済都市です。物価も高いですが道行く人々もどこかスマート。カオスなコルカタや喧騒のデリーとの雰囲気の差に驚くのもこのコースの醍醐味と言えるかも知れません。 

レリーフの美しいヒンドゥー教石窟寺院がある世界遺産、エレファンタ島へ行くには見学時間も含めて半日以上費やしますので、ムンバイではもう1日滞在できると理想的です。その日の夜に空港へ向かい、東南アジア方面行きの便の多くは日付が変わった深夜に出発します。

 



最後に、列車の時刻表はインド鉄道のサイトで検索できます。トップページのホームの写真の上にある「Reserved Train Between Imp Stations」をクリックすると必要事項がタブで入力できるようになりますので、入力後「Get details」をクリックしてください。約2ヶ月先まで検索できます。

いかがでしたでしょうか? 主な見所を中心に効率性を優先してルートをご提案させていただきましたが、あとは皆様の興味と関心でコースに肉付けしていっていただければ嬉しいです。

現在はエアーインディアの日本乗り入れが週3便ということもあってか、エアーインディアを利用してデリー経由でヨーロッパや中東へという航空券は市場でほとんど目にすることがありません。もし将来日本路線が充実すれば(あるいはジェットエアウェイズが日本に乗り入れれば)、ヨーロッパ旅行のついでに「ちょっとアグラへ!」なんてことも十分可能になると思うのですが。個人的にはとても楽しみにしています。ちなみに、エアーインディアの機内食のカレーはとても美味しかったですよ!


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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。

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