ハリーポッターの世界のような本棚リフォーム
吹き抜けのキャットウォーク。天井まで本棚にしたらハリーポッターの世界のよう。
大きな吹き抜けのリビングの天井まで全て本棚にして、そこに鉄骨でぐるりとらせん状にキャットウォークを作りたい、という依頼を受けたこともあります。キャットウォークとは、猫が通るような壁面に作られた細い通路のこと。天井まで本棚にしたら、まるでハリー・ポッターの世界です。
読書が趣味の人の素晴らしい本棚たち
憧れの壁面いっぱいの本棚。DIYリフォームでの事例(梁と暖炉がある南仏風マンションより)
例えば壁の厚みを上手に利用して、階段の壁面にずらりと文庫本を収納するスペースを作った家、2階の廊下が全面本棚になっている家もありました。
右上の写真は、DIYリフォームで壁面本棚を作った事例です。ちなみに我が家はトイレの壁面に本棚を作りつけてあります。文庫本や新書なら奥行きは10cm程度なので、家中いろいろなところに収納を作ることができます。
その本はどこで読む?
本がすべて納まった時点で満足してしまう人も多いが、その本はどこで読む?
しかし本好きとは、そもそも本を読むのが楽しいはず。もちろん本がキレイに収まって、それらに囲まれているだけでも幸せでしょうが、ではその本はどこで読むのですか?と聞いてみると、寝室かリビング、特にこだわりは無いというような、意外とそっけない返事が返ってくることも多いのです。
収納にはあれほど情熱を掛けたのに、読書スペースのこととなるといきなりトーンダウンする、そんな方が多い印象があります。
椅子が1脚あれば落ちつく読書スペースを作ることができる
椅子一つが幸せな読書スペースになる
しかし、快適な読書スペースを作るために、大きな面積が必要かと言えばそうではありません。例えば人ひとりが座ることができるイスが1脚あれば、それだけで落ちつく空間を作ることができます。
自分の好きな場所に椅子+照明+足元を暖かく
本は電車の中でも、病院の待合室でもどこでも読めますが、お気に入りの場所を作ってそこで本を読む時間はまた格別です。椅子を置く場所は自分が好きな場所に。陽の下の明るいところで本を読むのが好きな人もいれば、景色がいい2階の窓際が好きな人、階段下や押入れの中のように奥まった場所がいい人もいることでしょう。部屋の隅でも真ん中でも、階段の踊り場でも、家の中の好きなところを選んで椅子を置いてみて下さい。
その際は、ゆったりを身を沈めることができるお気に入りの椅子に加えて、本が読みやすい照明器具を1つ用意、冬は足元を暖かくしておくと快適な読書スペースになります。
収納は待機場所、楽しく幸せに使う場所を考えて
収納はゴールではありません。次に使うための待機の場所です。本の収納リフォームを考える時、その本をどこで読むか?収納のもう一歩先にあることを考えて計画することで、毎日がもっと幸せになります。ちなみに我が家の読書コーナーは窓際の小さなベンチです。丸まった猫と一緒にそこで本を読むのが至福の時間です。Copyright(c)2015 一級建築士事務所 Office Yuu,All rights reserved.