自慢の広さや使い勝手はどうか?
アクティブ ツアラーの魅力は、居住性と積載性の高さにあるが、こちらは全長4355×全幅1800×全高1550mmというサイズを考えると十分に満足できるレベルにある。しかも1800mm制限や1550mm制限の立体駐車場に入庫できるなど、日本の駐車場事情に配慮されている点も都市在住のユーザーにはうれしいところ。
後席は足元も頭上も十分な空間が残されていて、前方の視界も確保されている。ただし、こうした空間を稼ぎ出すためか、身長171cmの私には後席座面の前後長が短く、床面から座面までの高さも不足気味。子どもなら不満は出ないだろうが、やや割り切りを感じる点でもある。
積載性も良好で、荷室の床面が低いから大きな荷物でも出し入れしやすく、折りたたみ式のラゲッジのフロアボード下にもスペースが確保されている。
そのボードをはずせば背の高い荷物が積めるし、大きな物や荷物が多い場合は後席を前にスライドさせるか、リクライニングして背もたれを立てるか(マイナス1.5度まで可能)、背もたれを前倒しさせれば大きな荷室空間を確保できる。
価格は332万円~と決してインパクトのある設定ではないが、衝突回避・被害軽減ブレーキやナビゲーション、LEDヘッドライトなどが標準装備で、BMWらしいスポーティな走りも楽しめるし、なんといってもそのブランド力も魅力に感じれば、欲しい! という潜在ユーザーは日本にも数多くいそうだ。