子供の送迎や業務で使わなくなったら
自動車保険における使用目的は、「業務」「通勤・通学」「日常・レジャー」の3つに分けられているのが一般的です(「主に業務」「主に家庭用」の2区分となっている保険会社もあります)。子供の送迎や通勤に使わなくなった場合は「通勤・通学→日常・レジャー」に。業務で車を使わなくなったなら(1ヶ月で平均15日未満、週5日未満)、「業務→通勤・通学または日常・レジャー」に切り替えることで、保険料が安くなる可能性があります。前述のカップル(夫27歳、妻25歳)がマイカーを業務で使用していた場合、自動車保険料は次のとおりになります。
<図表2> ※2015年1月7日試算結果をもとにガイド作成。差額は残りの保険期間に応じた金額です。(クリックすると拡大します)
使用目的以外で自動車を使用していた事故についても、主な使用目的に変更がなければ補償の対象になります。当初は仕事で頻繁に車を使っていたけれど、車を使うことが少なくなったなどという場合は保険会社にその旨を連絡するとよいでしょう。
子供が保育園のときは車で送迎していたけれど、小学校にあがってからは使わなくなった、などのときも同様です。ただ、夫出社時に最寄りの駅まで送っている、場合の使用目的は「通勤・通学」になります。「通勤・通学」に該当するか、「日常・レジャー」に該当するか迷った場合は加入している保険会社や代理店の担当者に相談してください。
運転免許証の色が変わった場合はどうなるか
なお、運転免許証の色に関しては、保険期間の途中でブルーからゴールドに変わったとしても、途中変更することはできません。ゴールド免許割引は保険期間が開始するときに、記名被保険者(その自動車を主に使用する人)の免許証の色がゴールドである場合に適用されるものだからです。保険期間開始時点で免許証の色がブルーであれば、保険期間の途中でゴールドに変わっても割引は受けられませんが、保険期間が開始する時点で免許の色がゴールドであれば、保険期間の途中でブルーに変わっても保険期間の満了まで割引は適用されることになります。
運転免許証については対象になりませんが、運転者の年齢条件や使用目的が変更になったときに保険会社に報告をすることで保険料が安くなるかもしれないのは大きいですよね。タイミングなどによっては、ちょっとしたお小遣い程度の返戻金が戻る可能性もあります。20代のドライバーがいるご家庭やフリーランスの仕事や通勤・通学で車を使っているという場合は特に覚えておきましょう。
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