間脳が若返る!
少し昔の話ですが、1961年、秋田大学学長の九嶋勝司博士はウィーンで行われた国際産婦人科学会で「婦人の更年期障害は、間脳にある性中枢の老化によるもので、その障害を防ぐためにはローヤルゼリーを取る事も良い方法である」と発表しました。これは実験結果に基づくもので、教授は老若2匹のハツカネズミ(生後2歳半と生後50日前後)の卵巣をそれぞれ交換移植し観察しました。若いハツカネズミに移植した老卵巣は性周期を甦らせましたが、老ネズミに移植した若卵巣に性周期は見られませんでした。そこで、老ネズミに3週間、ローヤルゼリーを連続投与したところ、そのネズミの周期が再開したと報告しています。(1)
また、別の実験ではアクリジンオレンジと言う方法で脳細胞を染色し、その後3週間老化ラットにローヤルゼリーを注射した群としていない群を比較しました。老化した細胞はオレンジに染まり、若くて元気な細胞ほど緑に近い蛍光を発します。普通のラットの視床下部は茶色だったのに対し、ローヤルゼリーを用いたラットでは、緑に近い蛍光を示していました。この図はラットの間脳の若返りを人間の年齢に合わせた表示したものです。(2)
近年、「卵子の老化」が不妊の原因として注目されるようになりました。35歳以降急激にすすむ「卵子の老化」に対するアンチエイジング効果にローヤルゼリーは大きな力を発揮してくれるのではないでしょうか。
LH(黄体形成ホルモン)FSH(卵胞刺激ホルモン)下垂体機能の若返り
不妊治療によく使われるホルモン剤にFSHやLHがあり、どちらも下垂体から分泌されるホルモンです。不妊治療を受けている患者の方には甲状腺(TSH)やプロラクチンの異常所見が見られる方いますが、これらのホルモンも下垂体から分泌されます。ラットによる臨床報告ですが、ローヤルゼリーは年齢に関連した下垂体機能の低下を代償するといった報告があります。(3)ローヤルゼリーを摂取する事で間脳(視床下部)が生き生きと若返り、自律神経系やホルモン系が正しい方向に調整される事がお分かりいただけると思います。
女王蜂の特別食=ローヤルゼリーとは?
ローヤルゼリーは、働き蜂が女王蜂の餌として頭部の分泌腺からごく微量分泌する乳白色のクリーム状の物質です。働き蜂は花から花へ飛び回り、花粉と花蜜を集めて巣房に貯めます。育児の役目を持つ働き蜂がこの花粉を食べ、消化吸収した後、分泌腺より分泌したものです。ローヤルゼリーだけを食べている女王蜂は、働き蜂の40倍にも匹敵する5年もの生涯に、1日1,000~3,000個もの卵を産み続けるという驚異的な生命力を持っています。数万匹の一群中、たった1匹のメス蜂だけがこれだけの恩恵を受けていますが、働き蜂も女王蜂も遺伝的には全く同じです。何が違うかと言うと、生後3日以内にローヤルゼリーを与えられたか、与えられなかったかの違いです。