今回は10年ぶりに鹿児島の松田ウイメンズクリニックに取材をさせていただきました。

10年前は松田ウイメンズクリニックが鹿児島で初めての不妊専門クリニックということで取材をさせて頂きました。それまでは鹿児島の不妊治療は産科と併設の不妊外来がメインでしたが、松田先生がビル内に不妊専門クリニックを設立されたのを取材させて頂いたわけです。
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入口の看板です


ついこの前のように思うのですが、もう10年経ってしまったのかと思うと感慨深いものがあります。そして、10年経過としたということで今回はその10年の変化についてお話を伺おうとまいった次第です。

それでは松田先生へのインタビュー内容をお送りいたします。

10年経って、クリニックはどのように変化したのか教えてください。

まず初診に夫婦でくる方が増えました。患者さんの70パーセントから80パーセントはご夫婦で来られています。

まず大きな変化はドクターが増えたことです。鹿児島市立病院の後輩である伊藤副院長が当院に参画してくれたことにより、安心して仕事が分担できること、そしてそれにより私が精神的に非常に楽になったことがあげられます。

それからスタッフはかなり増えて、10年前の倍以上になっています。

施設的に言うと2007年にクリニックを移転しております。その移転によりクリニックの面積は大幅に広くなりました。それまでは患者さんが並んで待っているような混雑ぶりだったので迷惑をおかけしていましたが、この移転によりその問題は解消されました。
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待合室の様子です


また、クリニックの要である培養室を広くし、スタッフルームなどを広くしてあげることができたので院内的にも意味のあることだったと思います。


クリニックで起きた最も大きなハプニングは?

はい、ありました!

それは私の病気です。約4年前、53歳の時に難病指定疾患である頸椎の後靭帯骨化症に急性の硬膜外血腫を発症してしまいました。
最初、夜中にまひと痛みを感じ、救急車で搬送されました。検査をした結果、脳には異常がないということで検査結果が出たわけですが、尿が出ない症状も出てきて、頚椎に問題があるのではないかと言うことで整形外科にて手術をしてもらうことになりました。そして開けたら、そこに血腫があったと言うわけです。オペは6時間にわたって行われましたが無事成功し、オペ後はどんどんよくなってきました。
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待合室の窓際席です


そして病院から退院した日が東日本大震災の3月11日当日でした。私のように命を得た人と多くの方が命を失ったことが交差する日にとても感じるところがありました。命が授かるためのお手伝いをする私の仕事、使命は続けるべきなのだと思いました。

退院後はリハビリに努め、走ることももともと好きではなかったのですが習慣として行うようにしました。食事も妻が管理するようになり、体重は7キロから8キロ減量することができました。

このハプニングがあったお陰で多くの面で気づきや改善点を見いだすことができました。

体はパーフェクトに復活することはできませんでしたがその反面、病気をしたことによって、伊藤先生を中心にクリニックのスタッフが一致団結して私をサポートしようとしてくれるようになりました。

私も病気により、仕事をスタッフのみなさんに委ねることが上手になったと思います。

先生のクリニックではスタッフとの仲が非常に良いと言うふうに伺っておりますが、なぜそのように仲が良いのでしょうか?

まず採用時にいい人をとる工夫があります。採用の時に「焦らない」「いい人だと取る」の2つのポイントを重要視しております。

1回面接をし、2日から3日間、院内にてインターンシップを行い、応募者と当院スタッフとの相性をお互いに見る時間を設けております。その上で試用期間の採用するかどうかを決めています。最終的な採用は試用期間後に決定することにしております。
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受付カウンターの様子です


採用の最大の条件は人柄が1番です。協調性があるかどうかその点が大きなポイントになります。技術や知識については院内での研修や勉強会で何とかなるものです。

しかしながら人格や人柄と言うのはもともと持って生まれたものでありますので、治りません。よって当院の理念や考え方、または働く方々との相性で採用を決めていくという形をとっております。

それから院内のスタッフのコミュニケーションが多くなるように食事会やリクリエーションを増やすよう心がけています。またそれらの福利厚生を充実させることが大事だと思っております。

それから、これは私の考えですが、私はクリニックが順調に運営されていく事と自分の家族が普通に食べていければ良いと思っているので、クリニックの利益はできるだけスタッフに還元できるような仕組みを考えています。