一太郎にはこれからも我が道を進んでほしい!
かつて一太郎は、日本における日本語ワープロのデファクトスタンダードでした。しかし、マイクロソフトのワードとの戦いに敗れ、ビジネスの現場からは撤退することになった歴史があります。もちろん、いまでも教育現場や官公庁ではかなり活用されていますが、残念ながら、ビジネスの最前線では、ワードのライバルとはいえません。しかし、それでも30周年を迎えられたという事実は、すごいことだと思います。しかも最近は、電子書籍への対応や日本語の細かい表現へのこだわりなど、ワードにはない価値を提供し、ワードとは異なるワープロを求めるユーザー、かつての一太郎を知らない若いユーザーにとっても魅力的なワープロになっています。
独自の道を着実に歩んでいる一太郎が、30周年を迎えて、今後、どんなワープロに進化していくのか楽しみです。